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第098房 2009年 テニス界十大ニュース (2010/05/25)

 

今年も恒例のテニス界10大 ニュースを書きます。ただ今年は昨日の記事にもありましたとおり、予想外の事態に見舞われ、ブログの更新もままならない状況でして、そこで一気に簡略版にして10大ニュースをお届けします。河内坊如空の個人的な独断と偏見による「テニスのお寺 電脳網庭球寺 僧房編 2009年テニス界10大ニュース」は下記の通り。

その01 全英決勝、ロディックが37連続サービスゲームキープの末に敗れる。
その02 フェデラー、全仏優勝し生涯グランドスラム達成
その03 ナダル全仏連勝記録をソダーリングに止められる
その04 クライシュテルス、現役復帰直後の全米で優勝
その05 デルポトロ、全米優勝
その06 サフィーナとヤンコビッチ、GS無冠のままNo1陥落
その07 ダビデンコ、ツアーファイナルで優勝
その08 ナダル、全豪優勝で生涯グランドスラムに王手
その09 セリーナ・ウィリアムズ貫禄のGS二冠(全豪・全英)
その10 クズネツォワ、全仏優勝

はい、一位はロディックです。フェデラーの生涯グランドスラム達成は一位ではありません。だってロディックが負けたあの決勝戦の記事がこの電脳網庭球寺「僧房」史上最高のアクセス数をぶっちぎりで更新したんだもん。だからこれが一位です。グランドスラムの決勝戦で負けた後、勝った選手でなく負けた選手を称えるコール、「ロディックコール」が会場で観客から起きた。あんなことは今まで見たことがない。ドラマとしてもニュースとしても、最高の内容ではなかっただろうか。

フェデラーは全豪決勝でナダルに負けて表彰式で涙した。その後、結婚し子供を得て、再起動した。生涯グランドスラムを達成し、No1に返り咲き、グランドスラム優勝最多を成し遂げる。どの記録も偉大だが、ここまでのフェデラーの軌跡が偉大であるだけに、これらの記録の樹立はなんだかとても小さなニュースに感じてしまう。

特に生涯グランドスラム達成は全仏初制覇と合わせた記録であるが、そこで長年フェデラーの記録を阻止し続けたナダルがフェデラーの待つ決勝までたどり着けなかった。それだけにソダーリングがナダルの全仏連勝記録を止めたことは大きな意味があると思う。

他、男子は期待されたジョコビッチとマレーがGS無冠で終わるが、代わりにデルポトロが全米決勝でフェデラーを倒してGS初優勝したことは大きなニュースだ。また地味ながらダビデンコが最終戦で優勝したことも大きい。

フェデラーの記録群に目を奪われ、見逃しがちになるが、ナダルはNo1こそ陥落したが、全豪を取ったことで生涯グランドスラムを後全米一つと王手をかけたことになった。しかもナダルはオリンピックとデビスカップのタイトルを持っている。グランドスラム・ゴールデンスラムをも超えるパーフェクトスラム(←造語)に王手をかけている。最後に残しているのが全米というところがナダルらしい。こちらの記録達成なるかも今年からの注目事項である。

充実したATPに比べてWTAはやや地味であった。No1のヤンコビッチとサフィーナがGS無冠のままNo1を陥落してしまった。セリーナはGS二勝、やはり本気を出せばウィリアムズなのか。

そう思われたところにクライシュテルスが戻ってきた。現役復帰していきなり全米優勝である。そして来季はエナンが復帰する。ウィリアムズが本気を出しても止めきれない相手が二人も現れる。来年は面白くなる。

他に全豪でのドキッチの活躍、全米でのウォズニアッキとウダンの活躍、ほかにアザレンカ、ラドワンスカ、ペネッタ、ストーサーらの活躍があり、何より日本のクルム伊達がツアーに参戦し、韓国で優勝までしてしまったことも大きなニュースだった。

熱戦を届けてくれた選手達に感謝、来年の活躍にも期待しよう。

なお過去の10大ニュースに興味のある方はこちらからどうぞ
2008年テニス界10大ニュース
2007年テニス界20大ニュース
2006年テニス界10大ニュース
2005年テニス界10大ニュース
2004年テニス界10大ニュース


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