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2004 テニス界10大ニュース ベスト5

ローランギャロスにアルゼンチン旋風

 

南米選手といえばブラジルのクエルテン。クレーコートを得意としている国はスペイン。去年まではそんな認識だったと思う。しかし、数年前から南米アルゼンチンの選手たちは静かにその勢力を伸ばしていた。今年は振るわなかったが2000年全仏準決勝までフランコ・スクーラリーという左利きのアルゼンチン選手が勝ちあがっている。彼は翌年の全仏でも4Rまで勝ちあがり、アガシとフルセットの末敗れてはいるが大活躍だった。そしてヒューイットが2002年にウィンブルドンを取った時の決勝の相手はデビット・ナルバンディアン。何故かクレーより球足が速いコートが得意という異色のアルゼンチン選手。彼は幼い頃からコンクリート舗装のコートで練習していたため、球足の速いハードコートや芝が得意なのだ。翌年、全米ベスト4まで進出、年末にNo1となるロディックとフルセットの死闘を繰り広げた。そして、去年、アガシを全仏で破り、一躍脚光を浴びたクレーの本命がギレルモ・コリアだ。アルゼンチンテニス界の英雄ギレルモ・ビラスの名をつけられたアルゼンチン青年はジュニアの頃よりナルバンディアンと共に注目され、今年ついにブレイクした。イースター島のモアイの石造に似たその容貌は1998年の全仏チャンピオン、スペインのカルロス・モヤと似ていることから「リトル・モヤ」と呼ばれていたコリア、しかし、今年のクレーシーズンはそのモヤと双璧をなす大活躍であった。フェレーロもクエルテンも不調の今年。クレーの本命はモヤとコリアだった。そして二人は全仏QFで激突、見事にコリアが勝利して、今年のクレーの覇者は自分だとアピールした。反対の山からはこれまたアルゼンチンのナルバンディアンとガウディが勝ちあがってきた。ベスト4のうち3人がアルゼンチン勢である。もしももう一人のアルゼンチン選手ホワン・イグナシオ・チェラが勝ち進んでいればオール・アルゼンチン・セミファイナルが実現するところだった。2002年にスペインがベスト4に3人、さらにスペイン育ちのロシア人(サフィンのこと)をSFに送り込んでいるが、そのスペイン以来の快挙である。

決勝はコリア対ナルバンディアン、そしてコリアの初優勝、そんなシナリオを誰もが思い描いていた2004年全仏の優勝者は誰もが予想しなかったガストン・ガウディオであった。現時点の男子ツアー選手の中で最も美しい片手打ちバックハンドのフォームを持つといわれるガウディオ。ガウディはこのトーナメントに勝ち進む途中で、勝利の直後泣き出してしまったことがあった。若かりし日の苦労を突然そのとき思い出したらしい。ツアーを転戦中、飛行機のチケットを買うお金がなく、仕方なく、その場で次のトーナメントが始まるまで国外でとどまったまま過したこともある苦しかった日々。そんな苦労が今年報われた。全仏決勝でケイレンを起こしたコリア相手に勝ちきることはつらいものがあったかと思ったが、ガウディはやっと巡ってきたグランドスラムタイトルを手に入れるチャンスをつかむべく、たくましいメンタルで見事に勝ちきった。
敗れたコリアやナルバンディアンの活躍については夢殿の全仏TV観戦記コリアの記事を参考にして欲しいが、個性豊かな選手たちによる実に見事なアルゼンチン勢の快進撃だった。来年も更なる活躍を期待したい。




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