2007テニス界20大ニュース その十九
それでもNo2 クズネツォワ
ニュースにならないこと自体がニュースになることもある。WTAの2007年年間最終ランキングNo2は誰か。それはクージーことロシアのクズネツォワである。冷静に考えるとこれは驚くべきことだ。
彼女は今季ツアーで優勝が一大会しかなかった。それでもNo2なのである。今季ツアー4勝のヤンコビッチとチャクベターゼ、ツアー3勝のイバノビッチよりポイントを稼いでいるのである。クージーは全豪4回戦、全仏全英QF、全米では決勝進出するがエナンに敗れて準優勝。それでも二位なのである。全豪覇者S・ウィリアムズよりも、全英優勝のV・ウィリアムズよりもポイントを稼いでいたのである。
グランドスラムの結果だけでは良くわからないので。ATPのマスターズシリーズに匹敵する格のWTAティアTクラス大会の結果を見てみよう。
東京大会 優勝ヒンギス、 準優勝イバノビッチ
インディアンウェルズ大会 優勝ハンチェコワ、 準優勝クズネツォワ
マイアミ大会 優勝S・ウィリアムズ、準優勝エナン
チャールストン大会 優勝ヤンコビッチ、 準優勝サフィーナ
ベルリン大会 優勝イバノビッチ、 準優勝クズネツォワ
ローマ大会 優勝ヤンコビッチ、 準優勝クズネツォワ
サンディエゴ大会 優勝シャラポワ、 準優勝シュニーダー
トロント大会 優勝エナン、 準優勝ヤンコビッチ
モスクワ大会 優勝ディメンティエワ、準優勝S・ウィリアムズ
チューリッヒ大会 優勝エナン、 準優勝ゴルビン
クージーはティアTで三度決勝に進出したがそれでも優勝はなかった。それでもNo2なのである。最終戦ツアー選手権でもラウンドロビンに全敗して決勝トーナメントに進めなかった。それでもNo2なのである。
安定した成績でこつこつとポイントを積み重ねた結果のNO2ある。それはそれで素晴らしい。だが来年はランキングにふさわしい結果を大きな大会で残してもらいたいと願う。