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2007テニス界20大ニュース その十三
ヒンギスの二度目の引退

ヒンギスは2003年に一度引退している。22歳での引退は早すぎる引退に惜しむ声も多々あった。だが彼女が持っている明朗さが失われていく様子を見たくはなかったので、如空はそれも仕方ないと思った。だから2006年に復帰をするという報に接した時は正直「難しい、やめたほうがいい」と思った。だが2006年全豪の映像を見てその思いは変わった。それほどまでに衝撃の復活劇であった。2006年はグランドスラムこそ取れなかったがティアTクラスで優勝し、かつての宿敵ウィリアムズ姉妹にもリベンジを果たし、充実した復帰一年目であったと思う。
2007年初頭、ヒンギスにとって復帰前のキャリアで最後のタイトルとなっていたの東レ(ティアT)で優勝し、今年は更なる飛躍が待っていると思われた。だが皮肉にも東レは二度目の引退に際しても最後のタイトルとなってしまった。
全豪はQF、全仏欠場、全英、全米は3回戦の壁を突破できず、不本意なまま時間は過ぎていく。そして今年も終わろうかとしている時になって突然の引退表明である。ドーピング検査で疑惑をかけられたことに対し強い不快感を示し、その抗議と同時に、モチベーションの低下を理由に挙げて、二度目の引退をすることになった。
なんとも彼女らしいともいえ、同時に残念でもある二度目の幕切れである。

ところでヒンギスの国籍はスイスだが、生まれはスロバキアで育ちはチェコである。そのチェコの選手であるステパネックと婚約していたのだが、今年いきなり婚約を破棄してしまった。そのステパネックはなんとこの年末に今度は同じチェコのバイディソワと婚約した。テニスとは直接関係ないが、ゴシップでも相変わらず女王ではあったヒンギスである。




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