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第六房 「スプリットステップ」(2004/11/14)

 



手塚一志氏は野球のバッティングにおいてタイミングを取る重要性を常々力説している。彼はそれをシンクロ打法と命名して、画期的な発見として著書で発表している。「シンクロ」とはじゃんけんのとき「ジャン・ケン・ポン」のポンを出す前にジャンとケンで一度こぶしを振る行為をしてポンで手を出すタイミングを合わせる行為の事で、長縄跳びの時に「○○さん、お入んなさい」と縄を振る人と飛ぶ人が首を振り合ってタイミングを合わせる行為でも見られる。そのピッチャーの投球にタイミングを合わせる「シンクロ」なる行為は、テニスにおいては基本中の基本であるスプリットステップのことの他ならない。

テニスはボールを打ち合う競技なので、相手がボールを打つときにスプリットステップを踏む。初心者の頃はジャンプすることに神経を使いすぎて、相手にタイミングを合わせるという肝心の事を忘れてしまう。またウィークエンドプレーヤーでは試合になると消えてしまうものでもある。試合では自分の打つショット、相手の打つショットに注意が向かい、相手とタイミングを合わせて動き、スイングするということを忘れがちになる。

ジュニアたちの試合を見ていると、みなステップをして相手のヒットに対してタイミングを合わせているのがよくわかる。ただステップ自体は個人差があり、大きくジャンプするもの、サルみたいに足だけ高く上げるもの、チョンと腰を沈めるだけのもの、両足を開くもの、3回ステップを踏むもの、人それぞれであり正解はない。
ただ、プロのテニス選手、特にグラドスラムに出てくる男子のトップ選手たちは一様にシンプルで小さなステップを一踏みするだけである。スピードが極端に速いので、そうしないと対応できないのだろう。
逆に年配者のダブルスなど見ているとスプリットステップなどほとんど見られないが、それでも素晴しいテニスをする。スプリットステップはタイミングを取るための手段であり、ステップ自体は目的ではない。目的はタイミングを取ることにある。

今日のテニスでそのスプリットステップを意識した。如空のステップは、腰の骨盤を前傾させ胸を張る、そうすると踵が浮き、一瞬足がピョンとはねてつま先で立つ。シンプルで実に動きやすいステップで、私はこのステップが気に入っている。ステップの時大きく跳び重心を動かすことは私にとってはリスキーだ。動きが遅くなる。踵をつけて立っている状態からつま先たちになると重心はやや前に移動する。重心を動かさずに爪先立ちになるためには足を後方に移動して前傾姿勢にならなくてはならない。それを瞬時にするとスプリットステップになる。この方法が如空には合っている。

このステップを今日はネットでも、ベースラインでも意識して行った。いいショットを打つことでなく、タイミングを取ることに専念したのだ。すると、すこぶる調子が良い。特にゲームで連続攻撃するときに効果が現れる。相手を動かしオープンコートに打つ戦術が今日は面白いほどに決まる。ディフェンスでもいい。スマッシュを拾われてもすぐにボレーに反応できる。相手のポーチもしっかり拾える。

ここ数大会、試合では相手とボールの行き先をじっと見てしまい、体の動きが遅かった。しかし、今日はステップを意識することで、相手とショットにうまく「シンクロ」出来て反応が速くなっていたのだ。動きが速くなったのではなく、最初の一歩、つまり動き始めるのが速くなったのだ。いい感じである。次の試合ではスプリットステップを意識してみよう。


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