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心を亡くす春 ( 2008/11/21)

 


心を亡くすと書いて「忙しい」と読む。
心が荒れると書いて「慌しい」と読む。

2007年の春になって心を亡くしている状態が続いている。発端は二年前の年末からである。姉歯建築士(元)の構造計算書偽装問題に端を発した建設業界の信用低下問題 は、当然の帰結として関連法規の厳格化をもたらした。今年の6月に施行される改正建築基準法とその関連法案は建築基準法制定以来の大改編となる。一定規模 以上の建築物は、その工事着手前に、設計が法規に合致しているかどうかを、審査機関が審査する。「建築確認申請」と呼ばれる申請審査で通常の手続きなら 21日かかることになっている。その審査期間が大幅に延長され厳しくなり、さらに構造に関しては任意の第三者機関による第三者チェック、俗にピアチェック と呼ばれる審査がそれに追加される。規模の小さい建物はこれにあたらないが、ほぼ、一定規模以上の建物はこの対象になる。つまり今まで設計して工事着手に かかるまでの時間と手間が大幅に長くなるということだ。
安全を期するためにはやむをえないという世間の意思であるが、その世間は、そのために設計にかかる時間、工事着手にかかる時期を延ばしてくれるわけではない。設計に携わる建築士達ら設計スタッフはとてつもないハードワークが待っていることになる。

待っているだけではない。今、業界で何が起こっているか。それは6月の法規改正前に確認申請や計画変更確認申請、そして完了検査申し込みを全て終わらせて しまおうと設計・工事スケジュールの前倒しが行われているのだ。法規が厳しくなる前に申請関係の手続きを出来るだけ終わらせてしまおうというわけだ。つま り申請の駆け込み需要が起こっている。おかげで設計する側も審査する側も、通常の何倍もの物件をこの数ヶ月で処理しなくてはならなくなっているわけだ。 「姉歯のおかげで法規が厳しくなり、申請に時間がかかることになりました。というわけで建築主様に竣工した建築物をお渡しする時期も延びることになりま す。」といって納得する建築主であればよいのだが、そうはいかない。「法規なんぞ関係ない、予定通り竣工させろ。」とお金を払っているお施主様はおっしゃ る。すると我々はスケジュールを前倒しして駆け込みで膨大な申請作業をこの数ヶ月で終えてしまわなくてはならない。前倒しとはつまり、半年や一年かけてす る設計をこの数ヶ月でやってしまうということである。しかも現在抱えている物件全てに関して。

コートの外では建築士として建築の設計を日々の生業としている如空にとってもこの状態は例外ではない。駆け込み申請の準備のおかげで毎日終電帰宅、連続休 日出勤という日々が続いている。週二のテニスが週一に減り、とうとう先週末はテニスが出来なかった。これ当分続くなあ、GWに試合エントリーしたが、これ も危ない。仕事がハードになる一方でテニスをする時間がなくなっていく。ああ心が失われていく・・・・。

多忙は続く。