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日焼け禁止令(2006/01/18)


昨日、シングルスの練習が終わり帰宅しようとしたところで同じサークルのおばちゃんたちにつかまってしまった。天気が悪いので、駅まで車で送れという。
今日はNHKの大河ドラマ「義経」が壇ノ浦の決戦の回なので早く帰ってTVを見たい。寄り道するのはやだ。といったのが、
「数時間後にBSで同じのやるやん。それ見れば。」
「このカーナビ、TV見られるやつやろぅ。車の中で見ぃや。」
「大河ドラマを見ているなんて如空さんジジくさいわぁ。」
といって、こちらの制止も聞かずに勝手に車に乗り込んできた。
大阪のおばちゃんたちはこれだからもう・・・・・
仕方なく、おばちゃんたちのアッシーとなり、自宅とは反対方向の駅に車を走らせる。
車中、同じサークルのメンバーで如空と同じ歳の女性の話になった。

彼女、最近コートに出てこないけどどうかしたの?
「知らへんの?彼女、結婚するんよ!」
へー、知らなかった、何時?
「お式は来年の一月やて。」
へー、で、結婚準備で忙しくて週末はテニスも出来ないというわけですか?
「それがちゃうねん。ナイターは出てきてんねん。太陽の当たるところにだけ出てこうへんねん。」
何で?
「日焼け禁止令が発令されてん。」
日焼け禁止令?
「そやねん。それがなぁ、この間ウエディングドレスを選びに行って、メイクの打ち合わせもしに行ったんやて。そこで『こんなに日に焼けていたらメイクできません。日に焼けないようにしてください。そして日焼けが引いてからきてください』って言われて帰されたんやって。」
な、なんじゃそれ。別に黒人だって白いウェディングドレスを着るだろうに、何で肌の色が関係するのさ。
「知らんがな。日本人は美白志向やからやろう。」
日に焼くのがいやなら、別にインドアでテニスできるじゃん。
「インドアのコートには仲間がおらへんやろぉ。みんなでテニスして、その後みんなでスーパー銭湯のお風呂に行って、みんなでご飯行って、そしてみんなでお茶してだべっているのが楽しいねやんか。」
俺は一人でサーブの練習しても楽しい。
「それは如空さんがおかしいねん。」
・・・・・・俺っておかしかったんだ・・・・・・
「でもな、みんなで言ってんねん。半年間も楽しい仲間達との集まりから離れてなあ、それがたった一度の結婚式のためにやてあほらしいなあって。だって、式の数日後には新婚旅行で南の島に行って、そこでまたガンガンに日に焼くわけやで。せっかく美白肌作っても意味ないやん。」
「子供ができたらいやでも一年近くテニス出来なくなるのになあ。」
「でも、それが結婚式ってもんちゃう。『一生でたった一度きりのことですから』って言われてあれもこれもぜんぶやらなあかんって気になってしまうねんて。」

女でなく男に生まれて本当に良かった。
ハンドルを握る自分の腕の焼けた肌を見てそう思った。

修行(?)は続く