テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊
雑記

 

夢殿

 

 

 

第097房 2009年 ソニーエリクソン選手権・マスターズファイナル TV観戦記 (2010/03/03)

 

2009年10月26日 地元の英雄と選ばれし八人

WTAは先週でほぼスケジュールを消化、今週はツアー最終戦ソニーエリクソン選手権ドーハ大会2009が 開催される。ドーハはペルシャ湾に面するアラビア半島から突き出たカタール半島を国土とするカタールの首都である。ツアー最終戦はその時点でのチャンピオ ンズレース(今季のシーズン開始から累積したポイント数のランキング)で上位8名によって争われる。4名づつのグループに分かれ、総当たりのリーグ戦を行 い、上位二名がベスト4決勝トーナメントに進出するラウンドロビン方式だ。カタールの国旗は白とマルーン(栗色やワイレッドに近い色)、よって今年もグ ループはホワイトグループとマルーングループである。

ホワイトグループ
第一シード、ディアラ・サフィーナ(ロシア)全豪・全仏ファイナリスト
第四シード、キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)全米ファイナリスト
第六シード、ヴィクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
第八シード、エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)

マルーングループ
第二シード、セリーナ・ウィリアムズ(USA)全豪・全英覇者
第三シード、スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)全仏覇者
第五シード、エレナ・ディメンティエワ(ロシア)
第七シード、ヴィーナス・ウィリアムズ(USA)全英ファイナリスト

・・・・・・どう見てもマルーングループがタフだろう。サフィーナとセリーナがこの土壇場で再びランキング首位交代となった。その影響もあってかウィリア ムズ姉妹と全仏覇者のクズネツォワが同じグループである。しかも全英SFでセリーナと今季最大の激闘を演じたディメンティエワもマルーンだ。一方でホワイ トには今季のグランドスラム覇者がいない。マルーングループは激戦区になる。ちなみにウィリアムズ姉妹は今回ダブルスのエリート4チームにも選ばれていて ダブルスとダブルエントリーである。彼女たちの意気込みの強さを感じるだけに恐ろしい。恐ろしいと言えば大会直前のイベントでWTA2009.シングルス エリート8がドレスアップして横一列に並んいでる写真が報道されているが・・・・・・これ美しいというより怖いと感じるのは如空だけか。まるで「極道の妻たちへ中東死闘編」てな感じを受けるぜ。まあ彼女たちもコートの上ではファイターだからね。その覇気が存分に感じられてよいのだが・・・・
ツアー最終戦は今年もGAIORAがラウンドロビンから全戦生中継してくれる。さあ、極道の妻たちの・・・・じゃなかった、選ばれし8人によるツアー最終戦だ、激しく競い合うその姿を目に刻もう。

 

2009年10月28日 WTA2009最終戦の幕開け ソニーエリクソン選手権初日

2009年WTAの最終戦が中東のドーハで幕を開けた。

ソニーエリクソン選手権2009初日
アザレンカ 62 63 ヤンコビッチ
ディメンティワ 36 76 62 V・ウィリアムズ
S・ウィリアムズ 76 75 クズネツォワ

アザレンカはいい調子で攻めている。ヤンコビッチは運動量で問題ないが、得意のカウンターでの切り返しにいつもの切れがなく、アザレンカの連続攻撃に押されていた。これが現時点での本来の力量の差であるならば、アザレンカはもっと上にいくぞ。ヤンコビッチは頑張らないと。
ディメンティエワがヴィーナスにフルセットの末に勝った。そしてセリーナはクズネツォワを振り切った。くスコアに差があるとはいえ、好試合が続いている。これぞ最終戦、エリート8による戦いである。さらなる熱戦を期待しよう。

 

2009年10月29日 どんでん返し三連発 ソニーエリクソン選手権2009二日目

どんでん返し三連発である。

ソニーエリクソン選手権2009二日目
ウォズニアッキ 16 64 75 アザレンカ
S・ウィリアムズ 57 64 76 V・ウィリアムズ
ヤンコビッチ11 サフィーナ(棄権)

ウォズニアッキはマッチポイントをアザレンカに握られたところからの逆転勝利である。ウィリアムズの姉妹対決もファイナルでTB勝負までもつれた。これだ け盛り上がったこの大会で、大波乱が第一シードに起こる。No1サフィーナリタイヤ。足の故障が悪化したという。試合後の記者会見などの情報によると6週 間の休養が必要とのこと。これでサフィーナは今季絶望、セリーナ・ウィリアムズの年間最終ランニングNo1が確定し、この大会のサフィーナの代打に急遽ズ ボナレワが招聘される。
なんだかな・・・・・せっかく盛り上がって来ていたのに残念である。しかしサフィーナは少し休んだほうがよいかもね。体だけでなく、精神的にも少しテニスから離れたほうがいいような気がする。来季の全豪も難しいかもしれないそうだが、無理せず、休養してほしいと思う。
No1争いに決着がついてしまったが、それでもズボナレワを新たに加えたエリート8の実力は拮抗している。これからも熱戦が繰り広げられるだろう。期待しよう。

 

2009年10月30日 死闘の末に ソニーセリクソン選手権2009三日目

ソニーエリクソン選手権2009三日目
ウォズニアッキ 60 67 64 ズボナレワ
V・ウィリアムズ 62 67 64 クズネツォワ
S・ウィリアムズ 62 64 ディメンティワ

ウォズニアッキもヴィーナスも第一セット圧倒の後、第二セットをTBで落とし、ファイナルセットを64で取って勝利した。サフィーナの代打で最終戦に登場 したズボナレワだったが彼女も体調は万全ではなく、鼻血と涙を流し、足に負傷を抱えながらの苦しい展開であった。対するウォズニアッキも足を痙攣させ、厳 しい状況の中のプレーだった。かなりつらかったのか、最後に勝利した時、ウォズニアッキは子供のように泣いていた。一方スコア上は同じ展開であったが ヴィーナスとクズネツォワはクレバーで静かにしかし熱くプレーしていた。試合の流れが後半クージーに傾いていたのでクズネツォワが勝つと思ったが、ヴィー ナスはそこから挽回した。勢いがあるだけでなく、相手に流れが行っても粘って流れを引き戻すところにヴィーナスの底力を感じる。セリーナはウィンブルドン で苦戦したディメンティエワを抑えこんでストレート勝利である。タフだと予想されたこのランドロビンを三戦全勝で一位通過である。女王にふさわしい勝ち進 み具合だ。
サフィーナの代打のズボナレワも足の故障で次の試合は無理と表明、No10のラドワンスカが予選の三試合目、しかも敗退が確定している二敗の状況で引き継 ぐという。これもラドワンスカに失礼な話だと思うのだが、それでも実行しないわけにはいかないラウンドロビン、マルーングループの二位とをわいとグループ の一位・二位がいよいよ決まる。その行方に注目しよう。

 

2009年10月31日 波乱と混乱 ソニーエリクソン選手権2009ラウンドロビン四日目

なんじゃこりゃあ。

ソニーエリクソン選手権2009ラウンドロビン四日目
クズネツォワ 62 63 ディメンティワ
ヤンコビッチ 62 62 ウォズニアッキ
ラドワンスカ 46 75 41 アザレンカ(途中棄権)

ホワイトグループは三人目の棄権者を出した。しかも一勝しているアザレンカである。フルセットまで行っておきながら・・・・無念であろう。対戦相手のラド ワンスカも気の毒だ。サフィーナの代打のズボナレワの更に代打として、急遽中東のドーハまで呼び出されたNo10は、それでも善戦した末に目の前のNo6 が棄権してしまった。彼女も波乱に巻き込まれた一人だ。
ウォズニアッキは昨日の痙攣から完全に体調を戻していないようで、フットワークにキレがなかった。逆に元気なのはヤンコビッチ、ここまで二連勝のウォズニ アッキをストレートで破る。これでサフィーナの棄権を含む二勝を上げ、しかも得失セット数で+2、なんとエリート8最下位のヤンコビッチがホワイトグルー プ一位通過である。ちなみに二位通過は二勝一敗で得失セット数±0のウォズニアッキである。しかしラウンドロビン全9試合中、2試合が途中棄権の状態で成 績を競い合ってもねえ。微妙な評価としかいえないだろう。
一方でマルーングループではクズネツォワがディメンティエワをストレートで破った。これでV・ウィリアムズとクズネツォワ、ディメンティエワの三人が一勝 二敗、勝率で並んだ。得失セット数はデメがー3、ヴィーナスとクージーがー1、ここでデメ陥落。ヴィーナスとクージー直接対決で勝っているのはヴィーナ ス、ここで二位通過はヴィーナスになった。デメはヴィーナスに勝っていたので対クズネツォワ戦の結果次第で二位通過の可能性があった。クズネツォワは結果 として最終戦でヴィーナスの援護射撃をしたことになる。まさに大混戦であった。
波乱と混乱に包また2009ソニーエリクソン選手権もベスト4決勝トーナメントの組合せが決まった。
S・ウィリアムズ対ウォズニアッキ
V・ウィリアムズ対ヤンコビッチ
疲労モード濃厚のウォズニアッキがランドロビン全勝のセリーナと対戦する。公開処刑されなければ良いのだが。去年の覇者ヴィーナスは滑り込みでエリート8 に入った元No1ヤンコビッチと対戦する。こちらもヴィーナスの方に分がありそうだが結果は如何に。ちなみにウィリアムズ姉妹はダブルスのエリート4チー ムにも選ばれているので、シングルスとダブルスのSFを掛け持ちする。それでも圧倒的に優位にありそうなこの姉妹のタフネスぶりを見せ付けられて、今年の 最終戦は終わるのだろうか。それとも更なる混乱と波乱が待ち受けているのだろうか。WTAツアー最終戦も後二日である。注目しよう。

 

2009年11月01日 予想三様 ソニーエリクソン選手権2009SF

ソニーエリクソン選手権2009決勝トーナメント準決勝
V・ウィリアムズ 57 63 64 ヤンコビッチ
S・ウィリアムズ 64 01 ウォズニアッキ

ヤンコビッチは予想していた以上に善戦した。お疲れ気味のヴィーナスに比べて、省エネ勝利で勝ち上がってきたヤンコビッチは元気いっぱいである。足が良く 動く。スイングもフットワークと一体になってとても自然に打てている。特にカウンターとリターンが素晴らしい。ボディに来たサーブを回り込んでフォアで コースを変えて打ち返す一連の動きは見事だった。でもそれだけでは勝てないのだね、ヴィーナスには。じわりじわりと流れを引き寄せて、押し戻すヴィーナ ス。ファイナルセットもヤンコビッチに先にブレークされるが、そこから怒涛の連続ブレーク、6-4で勝利を確定した。
ウォズニアッキは予想通りに疲れていた。満身創痍、内蔵の調子も悪いようである。それでも第一セットは善戦であっただろう。だが第二セットで自ら棄権を申し出た。ここが限界であったようだ。
ちなみに、ウィリアムズ姉妹はこの最終戦でダブルスでもエントリーしているのだが、そちらはSFで敗退した。ということで、決勝戦はシングルスに集中する姉妹、さすがに今季最後の姉妹対決は予想できない。その行方に注目しよう。

 

2009年11月02日 取り戻す、そして渡さない。 ソニーエリクソン選手権2009決勝

波乱と混戦、激戦が繰り広げられたこの大会、それでも最後の決勝戦は静かに終わった。それはここまでの過程が大いに盛り上がったものの、やはりその結末が大方の予想通りに終わってしまったからだろう。

ソニーエリクソン選手権2009決勝
S・ウィリアムズ 62 76 V・ウィリアムズ 

このツアー最終戦のエリート8、実質的には棄権者が二名出たためにトップ10の10人が全員出場したことになったが、そこに今年の全米チャンピオンクライ シュテルスはいない。そこで今季No1を経験したヤンコビッチもサフィーナも、全仏覇者のクズネツォワもエリート8に選ばれたが、この最終戦で決勝に進め なかった。頂点に立ったのはウィリアムズ姉妹、ランキングNo1.NO2を譲ることがあっても、この十年間WTAのトップに君臨し続けてきた。彼女達が本 来の自分の席に戻った。それだけのことのように思える。第二セット、TBで競り勝ち、優勝を決めた瞬間、セリーナはぐっと拳を静かに握り締めた。そして敗れたヴィーナスは悔しがる様子も、失望も見せず、かといって笑顔で妹の勝利を称えたわけでもなく、ただ淡々と結果を受け止めていた。
来年はクライシュテルスに続き、エナンまで復帰してくる。ウィリアムズ姉妹とは対照的に、一年以上の休養をとっての復帰である。クライシュテルスは今季、 復帰後初のグランドスラムでタイトルを取った。当然エナンにもその可能性があると見るべきだろうだろう。ベルギーの月と太陽エナンとクライシュテルス、あ の二人には負けるわけには行かない。WTAを支配しているのは自分たちだ。復帰するベルギー勢を迎撃するべく、ゆるみ気味であったその覇気を取り戻し、牙 を研ぐ。迎え撃つべく、まずは自分達のいるべき本来の位置に戻った。そしてこの地位は他の誰にも渡さない。これまではともかくこれからは。セリーナと ヴィーナスの静かな闘志の復活を見たような気がする。そんな2009ソニーエリクソン選手権決勝戦であった。

 

2009年11月21日 ATPツアーファイナル・ロンドン大会 開幕

2009 年ATPマスターズ1000パリ大会から一週間の時間を置いて、いよいよ2009年ATPツアー最終戦、バークレーズATPツアーファイナル・ロンドン大 会が開催される。去年まではマスターズカップと呼ばれていた大会だ。ツアーランキング上位8名を四人一組の予選リーグに分けて総当りのリーグ戦を行い、予 選各組の上位二者が決勝トーナメントに進むラウンドロビン方式で行われる。ただNo6のロディックが膝の怪我の回復が遅れ欠場することになった。よって代 打でNo9ソダーリングがエリート8に入る。組合せは下記の通り

グループA
第一シードロジャー・フェデラー(全仏・全英優勝、全豪・全米準優勝)
第四シードアンディ・マレー
第五シードジャン=マーチン・デル=ポトロ(全米優勝)
第七シードフェルナンド・ベルダスコ

グループB
第二シードラファエル・ナダル(全豪優勝)
第三シードノバック・ジョコビッチ
第六シードニコライ・ダビデンコ
第八シードロビン・ソダーリング(全米準優勝)

フェデラーもナダルもジョコビッチも万全ではない。今年は混戦になるのではないのかなあ。それともあっさりと決まるだろうか。今年の最終戦もGAORAが初日から全力中継してくれる。今季最後の選ばれし8人による戦い、超人達の激しく競い合う姿を目に焼き付けよう。

 

2009年11月23日 青白い光の中のコート 2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 初日

青白い光の中に浮かび上がる一面の青いテニスコート、独特の照明効果の中で2009年ATPツアーの最終戦が始まった。

2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 初日
マレー 63 36 62 デルポトロ
フェデラー 46 75 61 ヴェルダスコ

順当にフェデラーとマレーが勝ったがどちらもフルセットマッチ、勝者に危ない場面があり、敗者にチャンスがあった。デルポトロもヴェルダスコも自分がセッ トを取った次のセットで流れを自分のものに出来なかったところが敗因だろうか。この日登場した4人共にウィナーも多いがミスも多い試合内容だった。まだこ の新しいサーフェイスに慣れていないのだろうか。それでもこれからの熱戦を期待させるに充分な内容だった。これからの展開に期待しよう。

 

2009年11月24日 現実となる予感 2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 二日目

ソダーリングの鋭いショットがナダルの厚い壁を貫き、ジョコビッチとダビデンコは大接戦を演じた。

2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 二日目
ソダーリング 64 64 ナダル
ジョコビッチ 36 64 75 ダビデンコ

今年の全仏の再現となってしまった第一試合、映像で見てみると、ソダーリングは全仏のときほど高い打点からの打ち込みを行っていなかった。むしろライジン グから回転量の多いストロークを放ち、ナダルのバックを攻めた。ナダルもソダーリングのバックにボールを集める。結果バックハンドと回り込みのフォアの精 度が勝敗を左右する要因となる。ソダーリングのほうがナダルよりこの日は精度が高かった。そしてソダーリングが勝った。どちらのセットもナダルはブレーク に成功しているのだが、ブレーク数でソダーリングが上回っている。ナダルは少しストロークが短くなりやすかったな。そこをソダーリングは見逃さずにフォア の連続攻撃を仕掛けところが勝因だろう。

ジョコビッチとダビデンコは壮絶な試合になった。共にラインの中に入ってのアップテンポのラリーの応酬で観客を沸かせた。ダビデンコは惜しくも敗れたが、試合後二人でサッカーの試合のようにウェアの交換をしたあたり、それなりに満足していたのかもしれない。

混戦の予感が現実になりつつある印象を受けた二日目だった。

 

2009年11月25日 2009年年間王者確定 2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 三日目

バトル・オブ・ブリテン更に激化してはいるが・・・・・

2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 三日目
デルポトロ 64 36 76 ヴェルダスコ
フェデラー 36 63 61 マレー

フェデラーがこの勝利で2009年の年間最終ランキングNo1を確定させた。如空の個人的な希望を言わしてもらえれば、久しぶりにATPでも最終戦の最終 日決勝戦までNo1争いに決着がつかない接戦を見てみたかった。だがこの結果はある意味当然の帰結だな。今季の四大大会全てに決勝進出、かつ二勝している 選手がそれ以外の選手に年間最終ランキングNo1を譲ってしまうという状況はやはり不自然だ。今年もこれでよかったと思う。
第一セットを見る限り、この試合はマレーが勝つと思えたのだが、やはり後半のフェデラーのギアの上げ方が見事、一方でマレーはまだやはり若い。経験の差が今日は出てしまったような気がした。
さて各試合はそれぞれに白熱している。大会そのものは大いに盛り上がっている。この熱気を最終日まで持ち続けて欲しいものである。

 

2009年11月26日 白熱のバトル・オブ・ブリテン 2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 四日目

来た来た、ソダーリングが来たぞ。

2009ATPツアーファイナル・ロンドン大会 四日目
ソダーリング 76 61 ジョコビッチ
ダビデンコ 61 76 ナダル

ソダーリング、ナダルに続いてジョコビッチまでも撃破、元気のなかったナダルだけでなく、直前のMSパリ大会で優勝して安定度も勢いも最も持っているジョ コビッチまでも破るとは・・・・しかもTBがあったとはいえストレートだ。緊迫したキープ合戦だった第一セット、TBでの攻守に渡る粘り強さは見事だっ た。まだ大会は中盤であるが、なんとなくフェデラーとこのソダーリングがそれぞれ全勝でラウンドロビンを突破して、SFも突破して、決勝で全勝対決となる 公算が大きくなってきたなあ。全仏決勝以来、グランドスラムでフェデラーに当たり続けたソダーリング、その度にフェデラーとの差を縮めているような気がす る。今度こそは・・・・という思いを強くさせる、そんな予感をさせる見事なソダーリングの勝ち方だった。
ナダルは元気がない。特にディフェンスに粘りがない。強いときのナダルはクレーだけでなくハードコートでももう少し、相手の連続攻撃を防いで見せるものだが。
試合は白熱し、大会は乱戦となす。バトルオブブリテン加熱。エリート8たちの更なる熱戦を期待しよう。

 

2009年11月27日 三者並走の末に 2009ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会 五日目

誰だ、昨日決勝はフェデラーとソダーリングの全勝対決だなんていっていたのは・・・・・

2009ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会 五日目
デルポトロ 62 67 63 フェデラー
マレー 64 67 76 ヴェルダスコ

フェデラーダウン、デルポトロは全米決勝でフェデラーに勝ったことを大きな自信として身につけてしまったのだろうか。第二セットをTBで落としても自分の テニスを変えることなく、ファイナルセットでフェデラーを押し切った。マレーとヴェルダスコも競り合ったが、最後にTBで勝ったのは地元のマレーだった。 ヴェルダスコはこのラウンドロビンでかなり良いテニスを展開していたのだが結果はなんと3連敗になってしまった。
フェデラーとデルポトロ・マレーが二勝一敗で並び、更に得失セット数でも並ぶ大混戦となった。このAグループ、得失ゲーム差でフェデラーとデルポトロがそれぞれ一位・二位通過した。さあ、Bグループは誰が上がってくるのか。こちらも注目である。

 

2009年11月28日 混戦の結果 2009ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会 六日目

全勝が一人もいない、こんなラウンドロビンの結果を誰が予想しただろうか。

2009年ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会 六日目
ジョコビッチ 76 63 ナダル
ダビデンコ 76 46 63 ソダーリング

ジョコビッチはナダルに勝利し、もう一方の試合でソダーリングが勝っていれば決勝トーナメントに進出する可能性があった。だがダビデンコがフルセットの末 にソダーリングを破り、ジョコビッチの決勝トーナメント進出を阻止した。得失セット数でダビデンコがジョコビッチを上回ったのだ。ダビデンコとソダーリン グの競り合いに注目が集まった。だが如空の目には、ナダルの元気のなさが一番印象的であった。
さて決勝トーナメントはフェデラー対ダビンデンコ、ソダーリング対デルポトロである。ランキングトップ4の内、フェデラーしかいない、ナダルもジョコビッチもマレーも予選リーグ敗退である。この新鮮な組合せを制するのは誰か。いよいよ準決勝である。その行方に注目しよう。

 

2009年11月29日 四強不在の最終戦決勝へ  2009年ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会準決勝

突然の訃報、身内に不幸があり、通夜や葬式などで週末は家を空けていた。二日ほどネットにアクセスできない状態におかれてテニスのことも忘れていた。初七日の法要まで終えて、家に戻る。もうすぐATPツアーファイナルの決勝戦が始まる。SFはどんな結果だったのだろ。録画をチェックしいている時間はもうないので、ネットで結果だけチェックした。そして言葉を失った。

2009年ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会準決勝
ダビデンコ 62 46 75 フェデラー
デルポトロ 67 63 76 ソダーリング

ダビデンコがついにフェデラーに勝ったぞー!この場面を何度想像した事か。その度にダビンデンコの敗北で想像は裏切られてきた。それがついに・・・・ああ この試合を見たい。だがその前に決勝戦だ。生観戦だ。しかし、ランキングのトップ4がいない最終戦の決勝戦なんて・・・・・

 

2009年11月30日 輝けるダビデンコ 2009年ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会決勝

2009年ATPツアーファイナルズ・ロンドン大会決勝
ダビンデンコ 63 64 デルポトロ

競った試合と波乱が続く混戦の大会、その決勝戦とは意外とこのような結果になるものだ。最初から最後までダビデンコは素晴らしいテニスを展開し、デルポト ロを常に上回る内容で最後まで走り抜けた。ダビデンコの高速ストロークとはどのようなものかを知りたければまずこの試合を見ればいい、そう推薦できるほど にダビンデンコの出来はこの試合で最高潮に達していたのではないだろうか。見事な勝利であった。


戻る