×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

 

テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊
雑記

 

夢殿

 

 

 

第082房 2008年北京オリンピック TV観戦記  (2008/12/21)

 

2008年08月08日 北京オリンピックの週

今週からオリンピックである。北京大会はテニスが正式種目でエントリーされている。だからデ杯やフェド杯同様ツアーは休みだと思っていたが・・・・ATPはやるのね。アメリカのロスアンゼルスでカントリーワイドクラシックが開催される。第一シードロディックを筆頭にベルダスコ、デルポトロ、ロペス、サフィン、フィッシュ、モヤ、ハースとなかなか豪華なシード勢が顔をそろえている。シード勢がシードを守れば面白いであろう。もちろん波乱が起きても面白いだろうが。

さて8月7日からスタートする北京オリンピック、テニス競技はITFが関わるイベントとなる。8月10日からスタートする。会場はとても素晴らしい施設のようだ
男子シングルスの第一シードはフェデラー、第二シードナダル、第三シードジョコビッチ、第四シードダビデンコというお馴染みの四強がトップシード、以下、フェラー、マレー、ナルバンディアン、ブレーク、バブリンカ、シモン、アルマグロ、ゴンザレス、ユーズニー、カルロビッチ、キーファー、ステパネックと続く。その他にもツルスノフ、ロブレド、セッピ、ベルディッヒ、ソーダーリン、カナス、ハーバティ、マチュー、らペンティ、モナコ、ティプサレビッチ、マスー、モンフィス、ニーミネン、ヨハンソン、シュトラー、錦織、カレリ、リュビチッチ、メルツァー、ヒューイット、ビョークマンというグランドスラム級の豪華メンバーである。
フェデラーは以前よりオリンピックで金メダルを取ることを優先順位高くおいてきていた。ATPエントリーランキングNo1陥落が現実のものとなったこの時期に、長年目標としてきたオリンピックを迎えるとはなんとも皮肉なめぐり合わせである。ここは一つ大いにその本領を発揮して金メダルを手に入れて欲しいものだが、実際今のフェデラーの力ではかなり難しいのではないだろうか。本命の二人、ナダル・ジョコビッチだけでなく、その他にも優勝しそうな選手はぞろぞろいる。全米を前にもう一つグランドスラムが行われるような雰囲気だ。
女子シングルスの第一シードはイバノビッチ、第二シードヤンコビッチ、第三シードクズネツォワ、第四シードS・ウィリアムズがトップシード、以下ディメンティエワ、サフィーナ、V・ウィリアムズ、ラドワンスカ、ズボナレワ、ハンチェコワ、サバイ、アザレンカ、シュニーダー、ペトロワなどが続く、その他にもゴルビン、バイディソワ、杉山、ウォズニアッキ、タナスガーン、ボンダレンコ姉妹、ミルザ、森田、ダベンポート、などが登場する。こちらも豪華だが、国籍がかなり偏っているな。決勝でセルビア勢対決、ロシア勢対決、あるいはウィリアムズの姉妹対決などが実現すると国別対抗戦にはならなくなる。マラソンや体操のような順位を競う競技ならともかく、対戦型スポーツは同国同士の対決をオリンピックでさせるのはあまり面白くない。ランキングに関わらず一カ国シングルス一選手としたほうが面白かったように思うのだがね。そうすれば国内で代表権争いも起きて面白かったろうに。しかし本命不在であることにかわりない。誰が勝ち進むか大いに注目である。
他男子ダブルス、女子ダブルスも行われる。
さてオリンピックテニス競技はNHKが録画中継してくれる。こういうときにBSを使うのね。地上波のみ人は見られないということだろうか。錦織や杉山・森田ペアが決勝進出!などとなってもこの扱いのままだろうか。前回アテネ大会は杉山・浅越ペアが三位決定戦まで進出したし、男子のチリ旋風もそれなりに面白かった。メンバーを見る限り、今回はもっと盛り上がりそうな気がする。熱戦を期待しよう。

 

2008年08月11日 オリンピックと北米シリーズと

アメリカのロスアンゼルスで開催されていたカントリーワイドクラシックはオリンピックに出場しなかった実力者たちが集う大会となった。なかなかの豪華メンバーの中で、決勝に進出したのは第一シードロディックと第三シードデルポトロである。決勝は6-1 7-6 でアルゼンチンのデルポトロが優勝した。今季3勝目である。ロディックは当初の予定では北京オリンピックに出場するものだと思っていたが、辞退して北米シリーズを回っているのだね。今季の出だしは好調で宿敵フェデラーも勝利を収めたのだが、途中から怪我で思うように勝ちあがれなくなってきている。全米を前に復調の手ごたえはつかめたのだろうか。
さてさて、今週はオリンピックが入って中途半端になっているツアーであるが、ATPもWTAもそれぞれ大会を開催している。
ATPはアメリカの首都ワシントンでレッグ・メーソン・テニス・クラシックを開催する。第一シードロディック、第二シードデルポトロ以下、ロペス、ハース、フィッシュ、サフィンと続くシード勢は先週のカントリーワイド同様になかなか豪華である。さて、オリンピックをキャンセルしてまで、北米で調整に力を入れたロディックはここで結果を出したいところだろう。先週の優勝で波に乗るデルポトロとの二週同一決勝カードになれば面白くなると思うが結果は如何に。
WTAはティアV大会、WSファイナンシャル・グループ・女子オープンを開催する。第一シードバルトリ、第二シードペトロワ、以下キリレンコ、スレボトニック、モーレスモと続くシード勢はこちらもなかなか豪華である。オリンピック出場組を尻目に、ここで全米制覇への名乗りを上げるは誰か、注目の前哨戦になるだろう。
オリンピックの方は女子でイバノビッチが棄権したり、雨で一回戦が順延したりして、なにやら雲行きの怪しい幕開けとなったが、二日目以降は順調に試合を消化している。だが、シードダウンも出ているようだし、最後まで勝ち残るのは誰か、予想が大きく崩れる可能性もありそうな北京の行方である。

 

2008年08月14日 フェデラーの思い アテネ・北京・ロンドン

フェデラーがなぜ、あれほどオリンピックにこだわっていたのかわからない。アテネ大会からこの四年間、彼の置かれた立場からすればNo1の堅持、そして全仏制覇の上での生涯グランドスラム達成の方が、最重要課題であろうかと思われるのだが、フェデラーはロングインタビューなどで、事あるごとに「オリンピックで金メダルを取ることが目標だ」と言ってきた。三回戦でアテネでの金メダルへの夢を阻止したベルディッヒの撃破にフェデラーは成功した。これで決勝まではいくかと思ったが、ここでもフェデラーは躓いた。

2008北京オリンピックテニス競技男子シングルス準々決勝
ブレーク 64 76 フェデラー

ブレークにはこの数年、勝利どころかセットすらまともに取らせていなかった相手だろう。それがストレートで敗退とは・・・・今年に入ってロディックにもとうとう負けてしまっている。今まで圧勝してきた同世代の相手に敗退ししてしまうあたりに、技術だけでなく精神的な「圧倒的優位」がほとんどなくなりつつあることが伺える。
「ロンドンオリンピックまでは現役を続ける」と何かの取材でフェデラーが言っていたのを思い出すが、その現役生活はあくまでトップランカーとしてのフェデラーであってほしいと思う。だが、現実は考えている以上に厳しいそうである。


2008年08月15日 真夏の北京、お盆の大阪

テニス男子シングルス第一シードフェデラーの敗退など、オリンピック競技全体の中では小さな出来事でしかないのかもしれない。それほど大きな騒ぎにもならず、男女でベスト4が出揃いつつある。準決勝の組み合わせは下記の通り。

男子
ブレーク対ゴンザレス
ジョコビッチ対ナダル
女子
ズボナレワ対ディメンティワ
リー対サフィーナあるいはヤンコビッチ

またナダルとジョコビッチがSFで当たる。そしてフェデラーを倒したブレークが次に挑むのはオリッピンク男ゴンザレス。ゴンちゃんはオリンピックでは燃えるのかね、強い強い、4年前アテネ大会でのチリ旋風をもう一度呼び起こせるだろうか。女子ではサフィーナとヤンコビッチがこれまた早いラウンドで当たる。事実上の決勝戦となるかもしれないこの試合がQFというのも、今の女子テニスの混戦状態をよく現しているかに思える。その先には地元中国のリーがここまで勝ち残っている。中国勢はこの北京オリンピックでメダルを取るために強化されてきた。その結果が出るまであと二戦。彼女もまた強い意志でメダルを取りに来ることだろう。
フェデラーはバブリンカと組んでダブルスにも出場している。シングルスで駄目ならダブルスでメダルを、と行きたいところだが、前途は厳しい。このスイスチームはまだ勝ち残っているが、次はダブルス巧者ブパシ・パエスのインドチームである。そして、その先にはヒューイット・グッチオーネのオーストラリアペアを破った第一シードブライアン兄弟のアメリカチームが待つ。きついドローだ。
杉山もまたオリンピックに目標を定めてきた一人だ。彼女に残された現役生活の時間はもう少なくなっている。そんな杉山のこの数年間の目標は北京で森田とのペアでメダルを取りに行くことだった。アテネではSFで破れ、銅メダルのかかる三位決定戦でも敗れてしまった。今度こそ、おそらく最後の挑戦になるであろうこの北京でメダルを取りたいことだろう。だが次に当たるのはウィリアムズ姉妹のアメリカチームだ。ウィリアムズは二人ともシングルスQF敗退でダブルスに専念できる状態にある。この第二シードペアを杉山・森田ペアの日本チームは突破できるだろうか。突破できたなら、メダルの可能性はある。
さて、オリンピックの一方で、大阪のうつぼ公園ではテニスをするジュニア選手たちにとっての甲子園、全日本ジュニア選手権が開催されている。日本のトップジュニアたちの試合が直接見られるこの大会、関西圏のテニス観戦ファンにとってはお盆休みのうれしいイベントでもある。この週末には年長組トーナメントの準決勝・決勝がある。時間があればぜひ見に行きたいものである。

 

2008年08月16日 国別対抗戦 それが五輪

北京オリンピック2008テニス競技
男子シングルス準決勝
ゴンザレス 46 75 119 ブレーク
ナダル 64 16 64 ジョコビッチ

北京はハードコート大会、にもかかわらず決勝に勝ち進んだのは南米と欧州のクレー王国の住人である。二試合ともフルセットマッチになった。
ナダルがハードでジョコビッチを退けた。No1就任に向け、全米に向け、いい感じになってきているのではないか。ナダルは毎年ウィンブルドン以降に失速してNo1への追い上げのチャンスを逸してきた。だが今年は失速どころか加速してNo1として全米に臨む。今年全米を取ればリトルスラム達成、その後来年全豪を取れば生涯グランドスラム達成、というシナリオを考えるとこのオリンピックは金メダルを取っておきたいところだ。ゴールデンスラム(四大大会制覇+五輪金メダル)に向けて。
ゴンちゃんはオリンピックでは強いね。二大会連続メダル確定だってさ。チリがメダルを取る可能性がある程度ある競技は、このテニス競技がほとんど唯一といっていいほど。その期待を現実のものにするゴンザレスは見事である。さすがに開会式でチリ選手団の旗手を務めるだけのことはある。
さて、開会式でスイス選手団の旗手を務めたフェデラーはシングルスではQF敗退であった。オリンピックへの思いが強かっただけにさぞかし失望していることだろう・・・・・と思っていたら、ダブルスで快進撃である。バブリンカとペアを組むスイスチームは元No1ダブルスチームのブパシ・パエスというインドチームをQFで突破、さらに現No1といってよいブライアン兄弟のアメリカチームを撃破に成功、なんと決勝に進出してしまった。いやあ、もちろんフェデラーはネットプレーがうまいし、相棒のバブリンカの今季に入っての急激な成長もあるので、可能性は大いにあったわけだが、それでもインド・アメリカの連破をやってのけるとは見事だ。種目こそ違え、「オリンピックで金メダルを」という目標に後一歩に近づいた。フェデラーもバブリンカも妙に弾けているし。楽しみながらも勝負に勝つ、いい感じではないか。ダブルスはシングルスと違って悲壮感がなく、雰囲気が明るいところがいい。その勢いでがんばってくれ。決勝はヨハンソンを擁するスウェーデンチームが相手である。
男子はそんな感じで国別対抗戦のお祭りとして、それらしい盛り上がりを見せているが、対する女子はシングルスでロシア勢に埋め尽くされそうになっている。QFで現女王ヤンコビッチが台頭著しいサフィーナに敗れた。これでベスト4はズボナレワ・ディメンティエワ・サフィーナと4人中3人をロシアが占めることになった。体操競技じゃあるまいし・・・・・対戦型スポーツのオリンピック競技は各国の出場選手枠を一人か二人に絞らなければ駄目だって、その上で、二人の場合は同じ国の選手はトーナメントで決勝まで当たらないようにしないとつまらない。地元中国のリーが孤軍奮闘する。彼女が二連敗すればロシア勢によるメダル独占状態になる。ロシアの完全制覇を阻止してくれリー、今回は中国を応援しよう。
杉山・森田ペアの日本チームはウィリアムズ姉妹のアメリカチームを突破できなった。杉山はオリンピックに強い思いを持っていただけに残念である。彼女たちの健闘を称えたい。

 

2008年08月18日 北京のメダルの行方

北京オリンピック2008テニス競技
男子シングルス決勝・3位決定戦
ナダル 63 76 63 ゴンザレス
ジョコビッチ 63 76 ブレーク

というわけで金メダルはスペイン・ナダル、銀メダルはチリ・ゴンザレス、銅メダルはセルビア・ジョコビッチという結果になりました。男子シングルスは決勝だけベストオブ5セットマッチだったんだね。でもこのメダリスト3人の顔ぶれの中に入っていないフェデラーは、ダブルスで堂々の金メダルを獲得である。これはこれでよかった。


女子シングルス決勝・3位決定戦
ディメンティワ 36 75 63 サフィーナ
ズボナレワ 60 75 リー

というわけで女子シングルスは金メダルディメンティエワ、銀メダルサフィーナ、銅メダルズボナレワとロシア勢によるメダル独占となった。しかもそのメダリスト3人のロシア勢にシャラポワもクズネツォワもいないのにである。恐るべき層の厚さである。だがサフィーナはここで優勝しておくべきだっただろう。今季の後半戦を一気に駆け上がるためにも。第一セットを取った後、デメに逆転されてしまった。悔やまれる決勝戦であることだろう。女子ダブルスはウィリアムズ姉妹が堂々の金メダルである。シドニーに続いて二回目だ。8年たっても変わらぬ強さ。恐るべき姉妹である。


戻る