×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

 

テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊
雑記

 

夢殿

 

 

 

2007年 MSモントリオール・シンシナティ大会 TV観戦記(2007/08/23)

 

2007年08月07日 挑む城塞

さあ、今年も真夏の北米ハードコートシーズンがやってくる。
ATPマスターズシリーズ第6戦カナダ・モントリオール大会が開催される。第一シードフェデラー、第二シードナダル、第三シードジョコビッチ、第四シードダビデンコ、以下ロディック、ゴンザレス、ガスケ、ブレーク、ベルディッヒ、リュビチッチ、ハース、マレーユーズニー、カナス、フェラーと続くほとんどグランドスラム同様の豪華な顔ぶれとなった。。エントリーランキングNo1、ATPに君臨する圧倒的強者、皇帝フェデラーがいよいよ北米ハードコート戦線に参戦する。今年1月からのる累積ポイントであるチャンピオンズレースでNo1を走るナダルがとき同じくして北米大陸に乗り込んできた。このMSモントリオール、MSシンシナティ、そして全米オープンと続くこの北米ハードコートシーズンは例年になく大きな山場となろうとしている。ここで他の選手が一丸となってフェデラーを押えれば、その上でナダルがフェデラーを上回る成績を上げれば、今年の年間最終ランキングでフェデラーの連覇を阻止しうる可能性が出てくる。全米が終わるとそこでフェデラーの年間最終ランキングNo1が決まるというパターンでこの三年間、ATPは年を経てきた。今年は少し違う流れをぜひとも見せてもらいたいものだ。だがこんな状況でさえ、フェデラーがこの北米ハードコートシーズンを圧倒的強さで蹂躙していきそうな予感も同時にしてしまう。この波乱の前半戦の立役者である天敵カナスは幸いフェデラーと反対の山である。ウィンブルドン決勝以来の登場となるが、フェデラーの側に死角はあるまい。フェデラーの前に立ちふさがるATPの野武士達に大いに奮起を促したい。そしてナダル、ここは何が何でも決勝まで勝ち進まなくてはならない。ロディックとジョコビッチが同じ山というのも現在のナダルのハードコートでも力量を見極めるのにちょうどよい。挑んでみよ、ハードコートの戦いに、ハードコートの実力者達を倒して決勝まで来ればいい。そしてフェデラーを超えてみるがいい。このチャンスをものにできるか否か。今回試されているのはナダルの方である。
今年もGAORAで生中継だ。さあ真夏のイベント、マスターズシリーズ北米ハードコート、大いに楽しもう。
WTAでも北米ハードコートシーズンは白熱する。
アメリカのロスアンゼルスでティアU大会イーストウェストバンク・クラシックが開催される。第一シードシャラポワ、第二シードヤンコビッチ、第三シードイバノビッチ、第四シードペトロワ、以下ハンチェコワ、ヒンギス、サフィーナ、ディメンティエワと続く。さて先週優勝して一気に勢いに乗りたいシャラポワであるが、ヤンコビッチとイバノビッチのセルビアコンビをうまく退けられるだろうか。個人的には今年中盤から元気のないヒンギスにここら辺で存在感を示してもらいたいものだと思う。

 

2007年08月10日 城塞の双璧のダブルス

真夏のイベント、マスターズシリーズ第六戦カナダ大会はベスト8が出揃った。トップ4シードは健在、QFはフェデラー対ヒューイット、ダビデンコ対ステパネック、ロディック対ジョコビッチ、ダンチェビッチ対ナダルである。ロディックとジョコビッチのハードコートでの対決は要注目であろう。フェデラー・ナダルの二強に次ぐ第三の男としてジョコビッチがその地位を確立すれば、それはロディックが過去の人になってしまうことを意味する。サフィンもナダルに負けてしまっているしな、世代交代の波がひしひしと押し寄せている。ロディックは先週優勝しているだけに、そう簡単にジョコビッチの台頭を許しはしないだろうと思いたいが、勝負の行方は如何に。
ところでこの大会、ヒューイットとナダルがペアを組んでダブルス出ているのだね。ATPツアーの中でシコラーの双璧というべきこの二人、どんなダブルスをするのだろう。まさか二人でベースラインにへばりついてボールを拾い捲るなんてテニスはしないだろうが、この二人が並行陣で二人ともネットについてプレーしている姿も想像しづらい。どんなダブルスをしているのかぜひ見てみたいものだ。

 

2007年08月12日 MSモントリオール大会2007SF

マスターズシリーズ第6戦カナダモントリオール大会準決勝
フェデラー 76 62 ステパネック

第一セットのステパネックはすごかった。フェデラー相手にサーブのキープ合戦を演じてTBまで持ち込んだ。TBでもリードを許したがそこから6-6にまで押し戻した。ネットプレーにストローク、小技・大技を多彩に織り交ぜ、さらに打つべきときには強打を放つ、攻めの姿勢を貫いたステパネックの大健闘であった。だが第一セットTBを最終的に取れなかった。第二セットになってフェデラーはギアを上げる。畳み掛けるように2ブレークをもぎ取ってフェデラーは勝負を決した。最後はセカンドサーブでありながらサービスエースをセンターに決めて、ストレートでステパネックを下した。第一セットのTBになっても決して慌てず、TBで追いつかれても平常心、そして第二セットになってギアを上げてとどめを刺す。第一セットの接戦が逆にフェデラーのハードコートでの力強さを見せ付ける結果となった。
敗れたものの、ステパネックは見事であった。この大会、ゴンザレス、ハース、ダビデンコを連破してのこのSF進出であった。そして第一セットのドックファイトも見ごたえ十分の強いテニスであった。プライベートでのヒンギスとの付き合いが彼にいい影響を与えているのだろう・・・・・って思っていたら、この試合直後、ステパネックはヒンギスとの婚約を解消したと発表した。なにが起こっていたんだ。二人に。

ジョコビッチ 75 63 ナダル

二人ともベースラインから激しいストロークでの打撃戦を繰り広げた。キープ合戦で迎えた5-5の第11ゲーム、長いディースを乗り切り、ジョコビッチがサービスゲームのキープに成功した。その直後の第12ゲーム、30-40でジョコビッチにブレークポイントが来た。壮絶なラリーの末、ジョコビッチが鋭いアングルショットを放つ、ナダルは追いついたが、その返球はラインを割った。第一セットは7-5でジョコビッチが取った。
今日のジョコビッチはサーブが強い、フォアの逆クロスにキレがある。ハードコートでも要塞と化しているナダルを右に左に振り分けて、ウィナーを奪う。1ブレークをモノにして、一気に第9ゲームまであ走り抜けた。最後のサーブインフォーザマッチも勢いを崩さず打ち勝つ。その圧力の前にナダルは最後にリターンをミスして、ジョコビッチに勝利を譲った。
ジョコビッチは終始、自分のテニスを貫き通し、ナダルの防御を何度も振り切ってウィナーを奪った。ナダルは打ち合いで負けていたわけではないのだが、とどめの一撃のショットにスピンをかけすぎて、いつもの切れがなかった。ナダルはNo1を狙うために掴むべき大きな大きなチャンスを逃してしまった。よりによってこのタイミングでジョコビッチがこれほどいいテニスをして自分の前に立ち塞がるとは予想していなかったろう。
さて決勝はフェデラー対ジョコビッチである。ジョコビッチにはこのATPにおける勢力地図を塗り替えるチャンスが来た。ナダルを破った以上は代わりにそのチャンスをモノにしてもらいたいものである。

 

2007年08月13日 真夏の異変

静かに、しかし、大きく何かが変わりつつある。

2007マスターズシリーズ第6戦カナダモントリオール大会決勝
ジョコビッチ 76 26 76 フェデラー

第一セット第二ゲーム、フェデラーのサービスゲームは30-30でコードボールがアウトになり、ジョコビッチにブレークポイントが来た。フォアのアプローチがまたふけて、ジョコビッチがいきなりブレークに成功する。3-1でフェデラーはジョコビッチを揺さぶる。短いスライスで前におびき出したり、ワイドに振ったりして、ジョコビッチに構えて打たせず、崩してブレークバックに成功、3-2となる。次のサービスゲームをお互いラブゲームでキープ、4-3になった。5-5になった第11ゲーム、ジョコビッチが自分のサービスゲームで先行するがジワリとフェデラーが追いつく。ディースになってフェデラーは落ち着いてプレーするのに対してジョコビッチは我慢を仕切れずにラインを割ってブレークを許してしまった。フェデラーのサーブインザフォーザセット、あっという間にフェデラーがセットポイントを握るが、そこからジョコビッチがもうチャージを見せる。ディースに戻し、両者の激しい攻防が繰り広げられた。ジョコビッチのフォアハンドが何度も炸裂する。長いディースの末、最後にジョコビッチのフォアハンドダウンザラインが決まって6-6、TBにもつれ込んだ。TBになってジョコビッチのフォアハンドが火を噴く。右から左から、神がかり的なウィナーが炸裂した。最後にセンターへのサービスポイントを決めてTB7-2でジョコビッチが第一セット7-6で先行した。
第二セット第三ゲーム、ジョコビッチのサービスゲームでフェデラーはブレークポイントを握るが、攻め切れず、ジョコビッチに押し戻されディースになる。結局ここでブレークポイントを生かせなかったが、次の第6ゲームで再ブレークポイントを握る。ここでジョコビッチは痛恨のフォアハンドエラー、フェデラーが先にブレークに成功した。5-2になってジョコビッチのサービスゲームはまたもブレークポイントになる。フェデラーのバックハンドダウンザラインのパスがきれいに抜けて、6ブレーク成功、6-2でセットオールに戻した。
第三セット、第一セットフェデラーはまたエラーでジョコビッチにブレークを許してしまう。フェデラーはミスが早い。4-3で第8ゲームまで試合は静かに進行する。だがこのジョコビッチのサービスゲームでフェデラーにブレークポイントが来た。フェデラーの角度が付いたショットをジョコビッチが切り替えせずにラインを割った。4-4、フェデラーが追いついた。ジョコビッチに動揺が見られる。あっという間にフェデラーにサービスをキープされてしまった。だがジョコビッチはここで持ち直した。強い気持ちを取り戻して次のサービスゲームをラブゲームでキープして5-5となる。だがフェデラーもまた落ちついいている。次のサービスゲームをこれまたラブゲームでキープした。どちらもここにきて、調子が落ち着いた。見事なプレーで両者サービスゲームをキープ、優勝の行方はTBにゆだねられた。両者サービスポイントで始まったこのTB、だがフェデラーのフォアハンドがまだふける。ジョコビッチが先にミニブレークした。フェデラーにミスが続く、5-1までジョコビッチがリードする。フェデラーのリターンがアウトしてジョコビッチにチャンピオンシップポイントが来る。両者がネットに詰めてしまった。ジョコビッチがロブを上げてフェデラーをかわす、フェデラーはまた抜きで返すが、そのボールはネットにかかった。7-6でジョコビッチが第三セットを取った。ジョコビッチははじめての対フェデラー戦勝利であった。
フェデラーはミスが多かった、大事なところでラリーで粘れなかった。そして攻めに転じるのが遅かった。フェデラーの調子が完全でなかった一方で、ジョコビッチは決して崩れなかった。第一セットこそフォアハンドのスーパーショットが炸裂して見事なウィナーを奪ったが、第二セット以降はやや凄みが消えてしまっていた。だがそれでも淡々と自分のテニスをやりきって、フェデラーが調子を取り戻す機会を与えず、第三セットの後半ではブレークを先行したのに追いつかれたが、そこで崩れず、すぐに持ち直し、ボールを打ち切り、勝利を掴みきった。見事な勝利であった。
準々決勝でロディックを破り、準決勝でナダルを破り、決勝でフェデラーを破った。望みうる最高の形でマスターズシリーズの二つ目のタイトルを手に入れたジョコビッチ。二強体勢のATPを大きく揺るがす予感をさせる決勝戦であった。

真夏の異変はWTAでも起こっている。
カリフォルニアのイーストウェストバンク・クラシックではトップ4シードがベスト4に進出した。SFでシャラポワが棄権、ペトロワが代わって決勝に進出した。一方でセルビアコンビ、ヤンコビッチとイワノビッチがSFで激突、フルセットの接戦を制したのはイワノビッチであった。イワノビッチはその勢いを決勝でも発揮し、ストレートでペトロワを下して、今季二勝目を上げた。なんとなく女子の方にも大きな変化の波が静かに押し寄せてくるような気がしないでもない。

 

2007年08月14日 天下三分の計

北米ハードコートシーズンはさらに過熱する。真夏の祭典第二段、ATPマスターズシリーズ第七戦シンシナティ大会が今週開催される。第一シードフェデラー、第二シードナダル、第三シードロディック、第四シードジョコビッチ、以下ダビデンコ、ゴンザレス、ロブレド、ガスケ、ブレーク、ベルディッヒ、リュビッチ、ハース、ユーズニー、マレー、カナス、フェラーと続く。二週続けて豪華な顔ぶれである。さあ、モントリオール大会を取ったジョコビッチが第四シードで今度はフェデラーの山にいる。これがどのような結果をもたらすのか大いに注目が集まるところだ。モントリオールの決勝、決して完全な状態であったといえないフェデラーである。ジョコビッチとの再戦かなうならば徹底的に叩き潰しにかかるだろう。だがね、今のジョコビッチの勢いはそう簡単に潰せるだろうか。一方でナダルはここで優勝をしておきたいだろう。ナダルが本気でNo1を狙うならば、決勝まで勝ち進み、フェデラーが出てこようがジョコビッチが出てこようが、迎え撃って勝たねばなるまい。ジョコビッチのこのタイミングでの台頭はナダルの援軍となるのか、あるいはフェデラーに利することになるのか、あるいはここからジョコビッチがこの二強を凌駕して三つ巴の混戦に持ち込めるか。フェデラーとナダルの直接対決が決勝でしか起こらない状況では、天下三分の計を取るためには、常にジョコビッチが先に二強の片方に勝たねばならない。第三勢力は厳しいな。だがそれをやってみせてこそ変革者となれるのだ。この大会の前年度覇者ロディックもここは正念場だ。
WTAでも北米ハードコートシーズンがクライマックスを迎える。カナダのトロントでティアT大会ロジャーカップが開幕する。第一シードエナン、第二シードヤンコビッチ、第三シードクズネツォワ、第四シードイバノビッチ、以下チャクベターゼ、ペトロワ、バルトリ、ディメンティワ、サフィン、シュニーダー、ピアー、ゴルビン、と続く。先週の大会SFで棄権したシャラポワがこの大会をパスした。君臨する女王エナンにセルビア・コンビとロシア勢の新鋭チャクベターゼが挑む。混戦への幕が上がるか、あるいは女王が覇権を確立させるか、こちらも目が離せない。

 

2007年08月18日 異変は継続ならず

ナダルダウン、ジョコビッチダウン、だめジャン、このチャンスに負けていては。ほらほら、皇帝が息を吹き返してきたじゃないか・・・・・ってな感じのMSシンシナティ大会である。QFはフェデラー対アルマグロ、ダビデンコ対フェラー、ブレーク対クエリ、ヒューイット対モヤである。あらら、ロディックまでいつの間にか負けている。二週続けてのマスターズカップでも負けないフェデラー。やっぱりあなたは凄いよ、立派だ。さて春先に取り損ねたポイントをここで取り返すことが出来るだろうか。ベスト8に残った面子ではフェデラーを止められそうにないのだよね・・・・・
WTAの方も波乱、先週優勝したイワノビッチがダウン、この夏の成長株チャクベターゼは棄権、ディメンティワもダウンした。ここもエナンの一人舞台になるのだろうか。ヤンコビッチが残っているところにまだ望みがあるというべきか。
モーレスモが早々に全米欠場を表明した。シャラポワも不安な状況だ。台頭してくる若者たちは勢いに乗り切れない。男子も女子も、結局全米では「No1が強かった」っと言うことになるのかね。今年は少しは違うドラマを見せて欲しいものである。

 

2007年08月19日 2007MSシンシナティ大会SF

2007MS第七戦シンシナティ大会準決勝
第一試合 フェデラー 63 67 76 ヒューイット

第一セット第二ゲーム、ヒューイットがサービス・ゲームを落とした。この時点で、ヒューイットがいつものようにフェデラーに簡単に料理されてしまうのかと思った。何せここまで対フェデラー戦10連敗、その10戦中取ったセットは2セットのみ、フェデラーがNo1になるまではナルバンディアン・ヘンマンと共にフェデラーンの天敵と知られたヒューイットがいまや完全なフェデラーの鴨となっている。だが第三ゲームでヒューイットがブレークバックした。フェデラーが先にミスを誘われている。だがヒューイットもミスが多い。速いサーフェイスに対応しきれないのかボールが食い込まれるシーンが多い。フェデラーがまたヒューイットのサービス・ゲームをブレークして3-1となった。この1ブレークが効いて結果6-3でフェデラーが第一セットを取った。
今日のGAORAの中継の解説は辻野隆三氏である。彼はヒューイットとフェデラーを比較してこう言う。「ヒューイットは直線的で、フェデラーは立体的ですよね。ヒューイットもオープンコートにボールを入れていますが、深いですよね。だから角度がつかないのです。フェデラーはオープンコートを攻めるとき、アングルで攻めますよね。高さをコントロールして、角度と距離をより厳しいところでコントロールしています。そこに時代の差を感じますよね。」つまり、ヒューイットのテニスはフェデラーのそれに比べて古いと言っているのだ。だがその古いテニスを駆使してミスを減らし、第二セットをヒューイットは6連続サービス・ゲームのキープに成功した。第二セットは6-6TBとなる。ここで攻めるフェデラーをカウンターで見事に仕留めて、ヒューイットがTBをポイント先行する。だが勝負をかけたショットが決まらない。5-5と追いつかれ、さらにフェデラーのサービスエースでマッチポイントを握られる。だがドロップボレーで危機を逃れる。緊迫の攻防が続く。7-7となってネットに出たフェデラーをヒューイットのバックハンドクロスのパスが抜く。ヒューイットにセットポイントが来た。粘り強くラリーとつなぎ、チャンスボールをボレーで叩き、セットを奪った。
第三セットもキープ合戦、2-2となった第5ゲームのヒューイットのサービス・ゲーム。ヒューイットのストロークがどんどん深くなる、角度がどんどん厳しくなる。余裕がなくなっていくフェデラーはミスを重ね、ブレークを許してしまう。フェデラーは集中しなおし、ダウンザラインに早めにボールを入れ始めた。淡々とポイントを重ね、ブレークバックにすかさず成功する。再びキープが続き5-4となったヒューイットのサービス・ゲームでブレークポイントが来るが、スパーライジングにトップスピンロブと奇跡的なショットを繰り出してマッチポイントを切り抜けた。両者とも苦しみながらキープを重ね、第三セットも6-6でTBに突入した。フェデラーは我慢のテニスから一気に切り返して1-1から6ポイントを連取して決勝進出を決めた。
両者ともミスが多発し、ファーストサーブの入りも悪く、波の激しい、不安定な状況での接戦であった。だがそれでも両者崩れなかったところが見事であった。特にヒューイットは大事な場面でフットフォールトを何度も取られて怒りをあらわにしていたが、それでもプレーそのものに影響を与えなかったところはさすがである。フェデラーから離れたトニー・ローチをコーチに迎えたヒューイットは復活の兆しを見せつつある。だがフェデラーの壁はまだ高い。ヒューイットがフェデラーの高みを越える日はいつの日か。ヒューイットにもチャンスがあっただけに今日は惜しい試合を落としたといえよう。一方でフェデラーは不安定だ。明日の決勝で本来のテニスを取り戻せるだろうか。

第二試合 ブレイク 64 62 ダビデンコ

いつも以上にタイミングを早くしてライジング打法で打ち込んでくる。最初のゲームをいきなりサービス・ブレークでダビデンコはスタートした。だが、ラリーで押しているのはブレイクである。第四ゲームでブレークバック、2-2とした。第六ゲームでもブレイクはチャンスを掴む、最後にダビデンコの放った絶妙のロブはネットに出たブレイクの頭上を抜き去ったが、ラインをわずかに割り、ブレイクがブレークして4-2とする。だがその直後にブレイクが失速し、ブレークバックされてしまう。5-4となった第十ゲーム、ブレイクのフォアハンドが右に左に炸裂してセットポイントを一気に取りきった。ブレーク合戦の末の6-4でブレイクが先行した。
ブレイクは弾道の低いフォアハンドのハードヒットを武器に、ダビデンコを一気に押し切ろうとする。第二セット前半で1ブレークアップ、5-2として第八ゲームでもブレークポイントを握る。最後はネットに出たダビデンコの眼前を横切る鋭角のクロスパスで勝負を決した。6-2で第二セット連取、ストレートで決勝進出を決めた。
まるでゴンザレスかと見間違うようなフォアの低い軌道の強打でダビデンコを圧倒したブレイク、明日フェデラーを同様に押し切ることは出来ないだろう。果たしてどのような策をもって皇帝に挑むのか。決勝はフェデラー対ブレーク、去年のマスターズカップ決勝の再現である。熱戦を期待しよう。

 

2007年08月20日 引き潮が再び満ち始め・・・・

2007MS第七戦シンシナティ大会 シングルス決勝
フェデラー 61 63 ブレーク

準決勝同様、立ち上がりの悪いブレークは第二ゲームでフェデラーにサービスゲームを破られる。一方フェデラーは準決勝と違い高いレベルで安定して入ってきた。第五ゲームで長いディースの繰り返し、ブレークポイントを握られるシーンも粘り強く乗り切り、自分のサービスゲームをキープした。これで波に乗るフェデラー、落ち込むブレーク、次の第六ゲーム、ブレークのサービスゲームをラブゲームでフェデラーが破った。5-1としてサーブインフォーザセットを難無くキープ、6-1で第一セットをフェデラーが先取した。
第二セット第一ゲーム、ブレークはダブルフォールトを4本も連発したが、それでも自分のサービスゲームをキープした。ブレークもようやく落ち着き、第二セットはキープ合戦で3-3まで進む。だが、第七ゲームでフェデラーがブレークのサービスゲームを破ることに成功した。次のフェデラーのサービスゲームでブレークはブレークポイントを2つ握るが、フェデラーはこのピンチをサービスの力で切り抜ける。これがブレークに訪れた最後のチャンスであった。フェデラーは一気に押し切り、6-3で第二セットも連取、ハンブルグに続く、マスターズシリーズ今季二勝目をようやく上げることに成功した。
ブレークはまともにフェデラーと打ち合いすぎる。やはりフェデラーを崩すにはその主戦力であるフォアハンドストロークとサービスを無力化させなければならないのだが、まともに打たせすぎた。フェデラーはこのフォアとサーブが今日に関してはゆるぎない強さと安定を見せた。こういうときのフェデラーはまず負けない。準決勝の時にヒューイットでなくブレークがあたっていれば、サーブとフォアが不安定だったフェデラーを攻め立てることが出来たかもしれないが、運はフェデラーに味方した、結果はこの大会、フェデラーのワンマンショーとなってしまった。
ナダルが初戦で棄権してしまったこの大会は今季のツアー全体を見るにとても大きなポイントとなろう。そのナダルが初戦で消えた大会でフェデラーが優勝したのだ。今年一月からの累積ポイントであるチャンピオンズレースではナダルとフェデラーの差がほとんどなくなる。これでフェデラーが全米を連覇などした日にはまたそこで決まってしまう。というよりグランドスラムを4戦中3勝した選手がNo1にならない方がおかしい。前半戦での混乱を収拾して皇帝が例年通りの流れに引き戻しつつある。「史上最強の王者をNo1から引きずりおろす史上最大の作戦」はモントリオール大会までは順調であったが、このシンシナティ大会で挫折しつつある。さてさて、今年も全米で決着がついてしまうのか、フェデラーの連覇を阻止して後半戦に逆転の望みをつなぐのか。とにもかくにも全米の行方はやはり注目である。
WTAでも潮が満ち始めている。カナダ・トロントで行われたティアT大会ロジャー・カップでは途中で数々の波乱がおきながらも決勝は1・2シード対決、エナン対ヤンコビッチが実現した。結果は7-6 7-5 でエナンの勝利、スコアは競っているが、きっちりとエナンが決めてきた。こちらもエナンがNo1を固めてしまうのかな。ロシア勢にもセルビア勢にもがんばって欲しいものである。


戻る