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第023房 2005年 MSローマ・ハンブルグ大会 TV観戦記 (2005/07/18)

 

2005年05月04日本格的攻勢始まるヨーロッパ

ヨーロッパクレーもクライマックスが来た。
ATPはマスターズシリーズ第4戦ローマ大会が今週開催される。ローマはその後のMS第5戦ハンブルグ大会、そしてグランドスラム第二戦ローランギャロスのフレンチオープンと連なる重要な大会だ。第一シードはロディック、第二シードはサフィン、第三シードはガウディオ、第四シードはヘンマンである。ロディックの山にはコスタ、コリア、ゴンザレス、ハース、ナルバンディアンと豪華な顔ぶれである。ロディックは今年ヨーロッパクレーの初戦になる。今年こそ存在感を示したいところだ。ヘンマンの山はクエルテン、マシュー、ロブレド、リュビチッチ、グロージャン、ガスケ、スリチャパン、アガシとこれまた豪華なメンバーである。誰がSFに来てもおかしくない。ガウディオの山はなんと言ってもモヤがいる。この二人、QFで激突すればそれは二人にとって大きな意味を持つことになるだろう。そしてサフィンの山にはナダルがいる。目下向かうところ敵なしといった感のあるナダルを前に、その覇気を取り戻せるかサフィン。要注目である。

フェデラーが足の故障で、この大会をスキップした。ハンブルグには復帰できるのか。それよりも全仏制覇に黄色信号が灯り始めているこのごろ、少しクレーの上で存在感を示して欲しいものだ。

ATPと入れ替えにドイツとイタリアを回るWTAのティアT大会、ベルリンでジャーマン・オープンが開催される。第一シードシャラポワ、第二シードモーレスモ、第三シードミスキナ、第四シードクズネツォワ、そしてシャラポワの山に第12シードのエナン、クズネツォワの山に第11シードクライシュテルスがエントリーしている。ティアTとはいえ、寂しがり屋の女王、ダベンポートとウィリアムズ姉妹がヨーロッパクレーをスキップしているので、ヨーロッパ勢主体のティアT大会となる。鬼の居ぬ間の洗濯ではないが天敵であるアメリカ勢がいない間にベルギー勢対ロシア勢がしのぎを削ることになった。アメリカ勢も全仏にはヨーロッパに乗り込んでくる。アメリカ軍の上陸を前にヨーロッパを制覇するのはエナンか、キムか、シャラポワか、クズネツォワか、あるいはモーレスモの巻き返しがあるか。いよいよメインイベントの幕が上がる。


2005年05月05日 さらっとマフィン

如空はスターバックスのラテの大ファンである。職場の近くにスタバの大きな店があって、一日に2回もホット・ラテを買ってしまう日もあるくらいだ。値段はドトールのコーヒーなんかよりも確かに高いが、高いだけのことはある。美味い。スタバはコーヒーは上手いがパンはまずい。いかにもアメリカの大味なサンドイッチの味がする。サンドイッチに関してはチープなドトールの方がよっぽど美味しい。クロワッサンも昔は美味しかったがモデルチェンジして不味くなった。そんな中で最近出たエッグマフィンはなかなかいける。スタバにしては美味いパンである。昨日も休日出勤でオフィスに入る前に、スタバによってホット・ラテのトールとマフィンを注文しようとした。で、そのお気に入りのマフィンを注文する時思わず「えっと・・・・テイクアウトで・・・・ホットのトールラテと・・・・あとサフィンを一つ」と言ってしまった。慌ててサフィンでなくマフィンです、と言おうとしたが。その前にお姉さんが事務的にさらっと「マフィンですね」と言ってレジを打っていた。

赤いランプの下で何事もなかったようにさらっとマフィンを受け取る如空。その数時間前、ローマの空の下でマラット・サフィンはまたもや第二シードの分際で二回戦敗退を喫していた。マスターシリーズである。ドローの同じ山には今年の勝ち星数でフェデラーを抜いた36勝を今年挙げているナダルが待っているのである。ここは意地でも勝ち進むべきだろう。それが今年フェデラーを倒し、全豪を取り、この大会も第二シードに名を連ねるものの使命だろう。このまままた何年もかかるスランプに入るのかサフィン。

ベルリンの空の下ではキム・クライシュテルスが試合途中で故障して棄権した。長引かなければ良いが。

 

2005年05月06日 ローマとベルリン ベスト8対戦中

MS第4戦ローマ大会で失望を振りまいているシード選手は2回戦で敗退したサフィンだけではない。3回戦で第一シードロディック敗退。そして如空が密かにナダルの対抗馬として期待していたガウディオも敗退した。この記事を書いている時点でアガシとフェラーがSF進出を決めている。順当に行けばアガシの相手はコリア、フェラーの相手はナダルになる。SFでは順当に役者がそろうことを祈ろう。GAORAでもSFから中継がある。ハンブルグ・ローランギャロスと続くクレーのクライマックスである。盛り上ることを期待しよう。

ベルリンのジャーマンオープンQFではエナンとシャラポワが激突。事実上の決勝戦であるこの試合でエナンはシャラポワを62 64 で一蹴、この大会に優勝すればランキングNo1の可能性があったシャラポワではあったが「十年早いわよ、この小娘が!」とWTAのお局様エナンの前に敗れ去った。クズネツォワもモーレスモもQFの壁を突破できなかった。この結果、エナンの3大会連続優勝が現実味を帯びてきた。そのままローランギャロスに乗り込まれると彼女の天下になってしまう。アメリカ勢よ、早くヨーロッパに来てくれ、そしてクラシュテルスよ、早く故障を克服して戻ってきてくれ。ロシア勢ではエナンを止められない。

 

2005年05月08日 2005 MSローマSF

2005年マスターズシリーズ第4戦ローマ大会セミファイナルの第一試合はナダル対フェラーのスペイン対決となった。胸に大きなナイキのロゴがあるオレンジのノースリーブに白いパイレーツ・パンツ、そしてバンダナと個性的な装いのナダル。対するフェラーは「ガウディオが小さくなったのか」と思うほど遠目にはガウディオそっくりである。同じディアドラのウェアを着ているためだが、そのスタイルはクラッシクなテニスウェアで先進的なナダルとは対照的である。対照的なのはウェアだけではない。トップスピンを大きくバウンドさせるナダルのストロークに対して、フェラーはスペイン育ちとは思えない低い弾道のフラットドライブのストロークで対抗する。

第一セット、いきなりナダルがフェラーのサービスゲームをブレークして始まった。二人ともドロップショットを織り交ぜてガンガンネットに出る、前後の揺さぶり合いでは走り負けないナダルが先行する。今日のフェラーはショットが鋭い。特にバックハンドがすばらしい。いつの間にかブレークバックして追いついた。そして5-4で迎えた第12ゲーム、なんと再びフェラーはナダルのサービスゲームをブレークし第一セットを6-4でものにした。

第二セットでフェラーは勝利を意識したのかショットにミスが出始めた。第三ゲームでナダルにブレークされる。しかし、そこで目が覚めたか、すぐさま第4ゲームでそのショットに鋭さを復活させてブレークバックに成功した。だが、フェラーのショットが徐々にラインを割るようになり、ナダルに簡単にサービスをキープさせ、更に次のゲームをラブゲームでブレークされてしまう。指を怪我しているナダル君はここでインジャリータイムを取り少し治療する。そこでまた少し流れが変わってしまった。フェラーが再び調子を取り戻す。鋭いバックハンドに回り込みのフォアハンド、そしてチャンスと見るや一気にネットに詰めてポイントを取る。フェラーは強い。だが・・・・・ドロップショットの失敗等、緩急をつけたところでミスが出てしまい、流れを引き寄せきれない。ブレークをまた許し、6-4でナダルに取られてしまった。

第三セットでフェラーは落ち着きを取り戻し、素晴しいテニスを展開する。思わず手を打ち「ナイスショット」と声を上げてしまうような素晴しいウィナーを連発する。が、大事なところでボールの回転がかかりきらずにラインを超えてしまう。第三ゲームでナダルがフェラーのサービスをブレーク。その直後、素晴しい逆クロスでフェラーがブレークバック。第五ゲームでナダルが再びブレーク。ナダルリード、そして迎えたサーブインフォーザマッチ、フェラー渾身のストロークでウィナーを連発、2本のマッチポイントをしのいでブレークバック。フェラー逆転するか、と思いきやラブゲームでサービスを落とすフェラー。二度目のサーブインフォーザマッチをしっかりとキープし7-5で決勝進出を決めた。

解説はかなりナダル贔屓でナダルを賞賛していたが、実際ナダルの調子は決してよくなく、勝利を拾った形であった。この試合は終始フェラーの独り相撲だった。彼は勝てた試合を自滅して落とした。スーパーショットでウィナーを取ったかと思えばミス、ブレークしたかと思えばその次のサービスを自滅でブレーク、いい形でポイントを取った後のポイントを取れない、いい形でとったゲームの後のゲームを取れない、追いつくと安心してしまうのか、明らかに集中力を欠いてリードを奪いきれなかった。自分に向きかけた流れを自分のモノにしきれなった。対するナダルは不調ながらも時間を稼ぎ、慌てず、大事なところでは集中していた。終始落ち着いていたナダルとリードできそうなところで自滅してしまうフェラー、どちらが年上だかわかりはしない。ナダルの貫禄の前にフェラーの未熟さが敗れたような試合だった。

セミファイナル第二試合はアガシ対コリアである。
去年はこのヨーロッパクレーで31連勝を記録したコリア。今年はモンテカルロ決勝でナダルの前に屈した。借りを返すためにもここでアガシにかかわっていられない。しかし、脅威の35歳、アンドレ・アガシはガスケ、リュビチッチ、ハーバティをこの大会で倒してきている。簡単に倒せる相手ではないのだ。
第一セットはいきなりブレーク合戦で始まった。アガシはフォアハンドのキレがいい。ストロークで押しているのはアガシ。しかし、先にブレークしたのはコリア。クレーの上での動きはやはりコリアが上だ。迎えたコリアのサーブインフォーザセット、アガシが連続リターンエースでプレッシャーをかけブレークバックに成功。だが直後のサービスゲームをアガシはキープできなかった。再びコリアのサーブインフォ-ザセット、ジャッジにクレームをつけたコリアに観客がブーイングを浴びせる中、コリアは強いハートでセットを取りきった。

第二セットもブレーク合戦で始まる。コリアはドロップショットでナイスショットを連発するが、アガシも負けまいと切り返し始めた。更にもう1ブレークアガシが取り、アガシのサーブインフォーザセットを迎えるがそこでコリアが再びブレークバック。タイブレークになって流れは完全にコリアのものになる。7ポイント連取でTBを制した。75 76と楽な試合ではなかったが、主導権を握られてもカウンターショットで切り返す強いコリアを久しぶりに見た気がする。今度はナダルといい勝負が出来るだろう。

ナダルの身長は公式発表182cmから185cmに修正されたそうだ。まだ身長が伸びている。そんなケツの青い若造に負けるなよコリア。

 

2005年05月09日 2005MSローマ大会 決勝

2005年マスターズシリーズ第4戦ローマ大会決勝
ナダル 64 36 63 46 76 コリア

まだ録画を見ていないのでなんともコメントしようがないのだが・・・・・スコアを見ただけで壮絶な試合内容が想像できる。ベストオブ5セットマッチでフルセットを戦い取ったゲーム数が26対25、たったの一ゲーム差、しかもその最後の一ゲーム差が最終セットのタイブレークとは。しかも第4セットまでほとんど1ブレーク差の戦いではないのか?

今晩録画を見るのが楽しみだ・・・・ってちょっと待て、この試合、GAORAの放送予定時間枠に収まっているのか。もし大幅にオーバーしていたら後半は見られないかも。

テニスの大会というのはなぜか熱戦とか好勝負というのは準決勝で行われることが多く、決勝はあっさりした内容になりやすいものだが、今年は全豪に始まり、マイアミ、モンテカルロ、ローマと長引く試合が多い。録画時間をかなり多めに見て録画しなければいけないなあ。リアルタイムで見なくて良かった、見ていたら寝不足で月曜日は仕事にならないところだった。

 

2005年05月11日 フェデラー出現、セリーナ上陸

MSローマ大会決勝の録画を今だ見られずにいる如空の事情などまったくかかわりなく、ツアーは進行している。

マスターズシリーズ第5戦ハンブルグ大会がドイツで始まった。第一シードフェデラー、第二シードロディック、第三シードサフィン、第四シードガウディオの豪華布陣ではある。しかし、この大会から復帰するはずだったヒューイットは結局復帰を見送った。生まれてくる子供のためにももっと励みたいところだろうが、上手くいかないものだ。第六シードナダルと第七シードモヤが揃って欠場、そしてロディックが第二シードの分際で初戦敗退した。相手がマシューだったので苦しいといえば苦しかったのだが・・・・・この分ではサフィンも危ないと思ったが、マラット君は6160という珍しく圧倒的なスコアで初戦を突破した。二回戦でジュニア時代の悪友、フェレーロと対戦する。
さて、今年のクレーの本命ナダルが不在のこの大会、注目は出ディフェンディングチャンピオンであるフェデラーである。ナダル抜きなら優勝して当然と行きたいところだが、彼の山にはコリアがいる。コリアもまたナダルのいないクレーの大会では負けるわけには行かない。順当に行けばQFでぶつかるこの二人の対戦は奇しくも去年のハンブルグ大会の決勝カードである。今年、全仏でナダルの前に立ちはだかるのは生涯グランドスラムを目論む男、フェデラーか、去年の全仏決勝敗退の雪辱を果たすべく這い上がってきた男、コリアか、勝負の女神はどちらに微笑むのか、要注目である。

ATPとは入れ替わりにローマに入ったWTAのローマ大会。第一シードシャラポワ、第二シードモーレスモ、第三シードSウィリアムズ、第四シードディメンティエワとティアTらしくこちらも豪華布陣を揃えてきた。しかし、ベルギー勢は揃って欠場である。クライシュテルスは怪我で全仏出場も危ぶまれている。逆にエナンは余裕の休養、せっかくアメリカからセリーナが一足先にヨーロッパに乗り込んできてくれたのに、エナンがいなければ面白くない。エナンにすれば、彼女のテニスキャリアの中で最大・最強の敵であるセリーナとはできればグランドスラム以外では当たりたくないのかもしれない。彼女との2年前の全仏SFでの因縁はやはり全仏で決着をつけるべきなのか。しかし、エナンの視点から見ればセリーナ以外はクライシュテルスもシャラポワもそれほど意識するべき相手ではないというところが、相変わらず凄い。順当に行けば決勝はセリーナ対シャラポワ、何度目かの死闘がまた再現されるかもしれない。

 

2005年05月13日今度こそ掴むのか

マスターズシリーズ第5戦ハンブルグ大会は事実上の決勝戦が行われようとしている。QFでぶつかるコリアとフェデラー、去年の決勝での顔合わせである。フェデラーは去年この大会で優勝している。フェデラーがクレーの上でも十分その強さを発揮できることを証明したのが去年のハンブルグ大会ではあったが、さて、今年もコリアを倒せるか。先週のローマ大会決勝で対ナダル戦激闘の末の敗退は、結果としてコリアの勝利への執念を強化することになっていないだろうか。二大会連続決勝敗退に終わっているコリア、今度こそ優勝カップを掴むのか。準決勝も決勝もあまり興味を引きそうなカードになりそうにないだけにこの試合は見てみたい。
ちなみにQF他の3試合はダビデンコ対ポランドリー、チェラ対ロクス(兄)、ガスケ対ノバックとセッビの勝者である。地味じゃー。サフィン2回戦敗退、そして3回戦ではフェレーロ、グロージャン、ロブレロ、アンチッチ、ヘンマン、ガウディオ、ハーバティが負けている。3回戦で勝者と敗者が全て入れ替わっていても全然おかしくない顔ぶれが揃っている。やはりクレーって怖い。それでも決勝までガスケが上がってくれば盛り上がる可能性はある。

ローマではシャラポワが再びNo1に向かって驀進中。彼女の前途を遮っていたエナン、クライシュテルスはいない、セリーナも敗退した。反対の山から勝ち上がってきているのはお得意様モーレスモである。結果次第ではNo1として堂々の第一シードとしてローランギャロスに乗り込むかもしれないシャラポワ。今度こそ掴むのか女王の座を。

 

2005年05月14日 ベルギー勢男子部門の伏兵

2005年マスターズシリーズ第5戦ハンブルグ大会 QF
フェデラー 64 76 コリア

接戦でありながらもフェデラーがコリアをきっちり押さえてSF進出を決めた。コリアには3週続けて勝ち進んだ疲労があったと思うが、それでもクレーの上でコリアを倒すフェデラーの強さを改めて思い知らされる。SFはフェデラー対ダビデンゴ、ガスケ対ロクスである。この大会の行方に視線を送っている人々の多くはフェデラー対ガスケの決勝を期待しているはずだ。そして、おそらく期待通りの決勝戦になるだろう。モンテカルロ大会で連勝記録を止められ、クレーシーズンの大事な開幕戦でいきなり土をつけられた相手にリベンジを果たすチャンスが早くもフェデラーに訪れる。しかし、恐れを知らぬ18歳はこのたった3週間近くの時間の間にも大幅な進歩を遂げているかもしれない。面白くなりそうだ。

ちなみにベルギー勢と言えば女子のエナンとクライシュテルスのことだが、男子もベルギー勢が一勢力を形成している。小さな顔に丁髷ロン毛のザビエル・マリッセ(マーリスと言う人もいる)、そして小さな大物キラーオリビエ・ロクスである。二人はシングルスだけでなく、ダブルスでもペアで好成績を上げている。なかなかの実力者である。二人とも見ていてとても気持ちの良いテニスをする。マリッセはゆったりした構えから鋭くスイングしてトップスピンでゲームを組み立てるベースライン主体の選手、ロクスはそれこそ小さいからだでコートを所せましと走り回り、アグレッシブなショットでスーパープレーを連発する。サフィンも、ノーマンも、最近ではリュビチッチも彼に足元を救われた。強いハートをもったナイスガイだ。このロクスには兄がいる。同じプロテニスプレーヤーである。それが今回ハンブルグ大会のSFまで勝ち上がっているクリストフ・ロクスである。弟の活躍の前にあまり存在感を示せずにいる兄クリストフ、如空はまだこのクリストフ・ロクスのテニスを映像で見たことがない。今晩の対ガスケ戦ではとくとそのテニスを拝見させてもらおう。そして、かなうならば弟に負けず大物食いである所を示すことができれば最高ではないか。世間の期待を裏切ることにはなるが。

ローマではシャラポワ対シュニーダー、モーレスモ対ズボナレワのSFとなった。No1を目前にしたシャラポワを止められる者はいるのか。この週末、メディアの注目はハンブルグよりローマに注がれることになるだろう。

 

2005年05月15日 2005 MSハンブルグ大会SF

ハンブルグでベスト4が激突、大方の予想通りフェデラーとガスケが決勝に駒を進めた。

今年好調のダビデンコのプレーを始めて見た。ひょっとしたらグランドスラム中継のどこかで見ているかもしれないが覚えていない。あまり記憶に残りにくい、なんとも特徴のないプレーヤーである。しかし、特徴がなく、記憶に残りにくいということは特徴的な武器もないが、大きな弱点も持ち合わせていないということがいえる。それはそれで一つの強さである。
SF第一試合開始直後、スロースターターで調子の上がる前のフェデラーをダビデンコはブレークした。地味だが堅実なダビデンコのテニス、ショットの一つ一つは十分に強力である。ストロークの調子が上がらないフェデラーはクレーでもサーブ&ボレーを果敢に取り入れる。ダビデンコにはやや戦術的に甘さがある。フェデラーを警戒しすぎてか、短い球を強打してアプローチする時、オープンコートを攻めれていない。フェデラーはその配球ミスを見逃さず、カウンターでウィナーを取り、ブレークバックに成功する。ダビデンコが2ゲーム連取の後、フェデラーが5ゲーム連取、そして1ゲームづつキープしてフェデラーが63で取る。
第二セットで調子が上がるフェデラー、しかし、ダビデンコもまた落ち着きを取り戻している。クロスに振られた時にカウンターで打つフォアのダウンザラインが素晴しい。長いラリーになるとチャンスがある。しかし、フェデラーはその長いラリーをさせてくれない。攻めが早い。終わってみればフェデラーが磐石の内容で試合を締めくくっていた。

ガスケの映像を見るのはこれが二回目、クリストフ・ロクスのテニスを見るのはこれが始めての第二試合はマッタリとしたロングラリーで始まった。やはりストロークでの圧力はガスケの方が強いのか、ロクスが先にミスしてしまう。ガスケもファーストサーブの調子が悪いのだが、ロクスはファーストだけでなく、セカンドも調子が悪い。両者共にリズムに乗り切れず、結果は61 61でガスケが取ったがしまりのない試合だった。
ガスケのグリップのアップが試合中何度もあったが、ガスケはレーザーグリップを巻いている。若いくせに通だこと、昔ヒンギスもレーザーグリップを巻いていたいな。

さて決勝はテニスファンが待望したフェデラー対ガスケである。フェデラーの出方が見ものだ。今年2敗しかしていないフェデラー、その2敗は全豪SFのサフィンとモンテカルロQFのガスケである。苦手を作らないために、苦戦した相手はリターンマッチで徹底的にやっつけるのがフェデラーだ。それで苦手だったヒューイット、ヘンマン、ナルバンディアンが去年は徹底的にやっつけられていた。皇帝のプライドをかけたそのプレッシャーに若きガスケは如何に立ち向かうのか注目しよう。

ローマではシャラポワがまたNo1への道のり途中で躓いた。シュニーダーがシャラポワを止めた。さてさて、いずれはNo1にはなるだろうがシャラポワは少しトーンダウンしてしまっている。このまま全仏・全英に乗り込むのは不安だろう。No1より優勝が欲しいとこではないだろうか。

 

2005年05月17日 2005 MSハンブルグ大会決勝

昨日の準決勝では赤土の上に強い日差しとテントを吊るすテンション材(ワイヤーロープ)の影が色濃く落ちていたコートが、今日は白いテントで覆われている。天候が悪いのかコート上のテント屋根が閉じられた状態でマスターズシリーズ第5戦ハンブルグ大会決勝は行われた。

テントで屋根を閉じているので、昨日と打撃音が違う。なんというかゴワンゴワンと音が反響する。そんな中で行われた決勝戦、フェデラー対ガスケ。フェデラーは対ガスケの意識が明らかに過剰である。とにかく今日は攻めて攻めて攻めまくって、ガスケをやっつけてやるという姿勢を最初からあらわにしている。力みもある。フォアハンドのドライブボレーを何度ネットさせたことか。フェデラーらしくない力みである。それでも1ブレイク差で第一セット63、フェデラーしっかり先行である。

第二セット、ガスケがストローク戦で調子を上げ始める。フェデラーの鋭いカウンターショットをものともせず攻めまくる。若者らしい果敢な攻めだ。しかし、55で迎えたガスケのサービスゲーム、0-30でガスケのストリングがプレーの最中に切れた。ブレークポイントでガスケのドロップショットがネットを越えず、フェデラーがブレイク、そのままセットを75で取りきった。

第三セット、調子を上げているガスケはついにブレイクに成功、フェデラーもブレークを一つ返し、緊迫のゲーム展開が続く。フェデラーにミスが出始めて、流れはガスケに傾きかけているかのようだったが・・・・タイブレークを制したのはフェデラーだった。

後半押し始めたガスケと力みからミスを連発したフェデラー、しかし勝ったのはフェデラーである。これでフェデラーは安心したことだろう。次のガスケ戦はもっと余裕を持って臨めるはずだ。コリアに対しても自信を持って立ち向かえるだろう。全仏制覇に向けて残る課題はナダルの攻略。だが、その備えを整える時間はなくなった。一週間後、ローランギャロスでレッドクレーの祭典フレンチオープンが開幕する。


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