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第011房 2004年 世界スーパージュニア観戦記 (2004/11/14)

 

2004年10月10日 東京から大阪へ

今日のスポーツニュースのトップはNYヤンキースの松井選手。シャラポアは優勝したのに見る影もない。昨日のSF勝利の騒ぎぶりはただ単に他に大きなニュースがなかっただけだったのだろうか。マスコミって本当に現金だ。男子決勝は如空期待のデントが敗北し、ノバックが今季初タイトルで幕を閉じた。トヨタプリンスカップも廃止され、東京のテニスの秋は終わった。しかし、大阪のテニスの秋は今週からだ。世界スーパージュニア選手権大会が大阪市靭テニスセンターで開幕するのだ。

このスーパージュニアは本当に世界のトップジュニアが集まってきている。ジュニアの大会としてはグランドスラム匹敵する大会で、世界ジュニア8大大会の一つである。現役トッププロも幼き日にここでプレーしていいた者がかなりいる。男女共準決勝は16日(土)で決勝が17日(日)である。今日は予選が行われていた。明日から一回戦だ。世界のトップジュニアのプレーがこの目で生観戦できる。ジュニアたちよ期待しているよ。

 

2004年10月17日 2004 世界スーパージュニア選手権大会 決勝

この大阪の週末は二日とも見事な秋晴れだった。雲ひとつない。昨日の土曜日、靭テニスセンターで行われているスーパージュニアの準決勝を見るか、自分がテニスをするかで大分迷ったが、朝、澄み切った青い空を見てテニスをすることを選んだ。

今日は夕方にシングルスの練習を入れたので、朝から靭公園に赴き、世界のトップジュニアの対戦を観戦した。

女子決勝は脅威の14歳、デンマークのWozuniackが17歳スロバキアのCibulkovaをストレートで下した。固さの取れない立ち上がり3ゲーム連取された後の12ゲーム連取、6-3.6-0で一方的にCibulkovaを一蹴である。14歳と思えない大きな体、長い手足、デビューした頃のハンチェコワを思わせる容姿のWozuniackは淡々としたラリーから徐々に角度をつけて相手をコートの外に追い出し、オープンコートにエースを叩き込む。腰を落として相手の揺さぶるには動じず、じっくりとラリーを行う。ネットにも積極的に出るし、長身を生かしたサーブがコーナーによく決まる。バックハンドのダウンザラインが得意らしく、エースを量産していた。とにかく、メンタルがしっかりしている。全く不安も迷いもなく、12ゲームを取りきった。かわいらしい顔をしており、人気が出そうだ。試合終了後、男子決勝をコーチともに観戦していたが、試合中に観客がサインを求めて彼女に殺到し、大会スタッフが彼女の両脇についてガードしていた。

男子はオールコリアンファイナル、ライバルのユン・ウンスンとキム・スンヨン の1・2シードが激突した。彼ら入場してきたとき、観客からもれたため息「・・・・でかい・・・」二人ともとても大柄で腰がネットより高い。特にウンスンは横幅もあり、ラグビーか柔道選手のようだ。二人ともバックハンド両手打ち、回り込みのフォアが武器、流れからネットへも出る、ボレーも上手い、スライスの使い方も上手だ。プレイスタイルがよく似ているオールラウンダー同士である。しかし、パワーはウンスンの方が上だ。なんてったってサーブが強い。第一セットはその強力なサーブとフォアでスンヨンを押切り6-3でウンスンが先取した。
第二セット、スンヨンはサーブ&ボレーを使い始め、ラリーでも前後左右に振られてもけして諦めず喰らいついて返球してく。ウンスンはラリーでミスが目立ち始めた。流れはスンヨンに傾きかけた。それでもウンスンはサーブを何とかキープし、第10ゲームではブレイクポイント=チャンピオンシップポイントをつかむが、スンヨンは冷静にそれをしのぎ、6-6タイブレークに勝負はもつれ込んだ。
タイブレークに入り、集中力を再び上げてきたウンスンが7-4でタイブレークを制し見事に優勝を決めた。
韓国の未来は明るい。こんな有望の大型選手を二人も抱えているなんて。彼らが数年後、グランドスラムで活躍するようになると「ウン様」「スン様」と呼ばれることになるのだろうか。

さて、今日の決勝戦の前にエキシビションマッチとして車椅子テニスが1セット行われた。アテネパラレンピックでベスト4まで行ったミックスダブルスのペアというこれまた凄い方々が車椅子テニスを披露してくれた。車椅子テニスはラリーで2バウンドまで許されるルールだ。腰・膝の回転が使えず、ラケットを持たない手は椅子の車輪の操作に使われるので、自然女性もバックハンドは片手打ちスライスだ。2バウンドまで許されるといっても、車椅子は方向変更がクイックに行かず、加速するのに時間がかかるので、やはりドロップショットやワイドへのアングルショットが利く。男性は特にサイドスピンにバックスピン(本当にボールが着地してからネットに戻っていくのだ)を駆使してエースをねらう。中々面白いエキシビションだった。
注目すべきはサーブで、完全な手打ちなのだが、けして羽子板サーブでなく、コンチネンタルグリップの、腕の回内・内旋を使った見事なオーバーヘッドスイングのサーブで、男性はスライス・スピン・フラットを打ち分ける。あれを見ていると、テニス初心者は、全身を使ったサーブを教えるより、腕の使い方だけ集中的に教えて、手打ちのオーバーヘッドサーブを教えた方がよいのでは、と考えてしまう。そうすれば早い段階で試合用のセカンドサーブを習得できるし、羽子板サーブはじめ、おかしなグリップ・おかしなスイングが癖になることも防げる。何よりコントロールがよくなり、サーブの苦手意識から「試合嫌い、テニスつまんない」という状況を避ける事が出来る。また腕の使い方をマスターしておくと、手打ちから本格的なサービスフォームへ発展させていくことも夢ではない。良い手法だと思うが、コーチによっては腕の「回内、内旋」は自然に発生するものであり、意識して行うことではない、という説の方もいらっしゃるので一概には言えないのだが一考の価値はあると思う。

 

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