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第六房 2004年ウィンブルドンTV観戦記 (2004/07/22)

 

2004年06月17日 2004ウィンブルドン ドロー

2004年ウィンブルドンのドローが発表された。
例によってシングルスのドローを4つの山に分けて展望を見てみよう。

アガシ不在の男子シングルス。
男子第一シードはロジャー・フェデラー。しかし、今年の全仏同様、第一シードの山は厳しいドローになっている。彼は順調に勝ちあがれば、キーファー・スリチャパンと当たることになる。そしてその先に待っているのはモヤ・サフィン・ユーズニー・ヒューイットの中の勝者である。しかもイバニセビッチもいる。この山には2003年優勝フェデラーと2002年優勝ヒューイット、そして2001年優勝のイバニセビッチと過去三年の王者がいるのだ。しかし、苦戦しつつもQFはフェデラー対ヒューイットだろう。
第三シード、ギレルモ・コリアのいる山は地味な顔ぶれ。コリアと第6シードのフェレーロがクレーでの不完全燃焼をここで晴らすかという点が見もの。
第四シードで2002年の準優勝者ナルバンディアンのいる山には大本命第五シードヘンマンがいる。ヘンマンがナルバンディアンに行き着くまでに、ゴンザレスと去年の準優勝者フィリポーシスとの勝者に当たらなければならない。対抗馬のナルバンディアンはもっと厳しい。彼の山にはノバック・ロブレロ・ハーバティらシード選手の他にノーシードでマリッセ・ハース・ブレークがひしめき合っている。ご愁傷様としか言いようがない。ヘンマン・ナルバンディアンには気の毒だが、この山は誰が出てきてもおかしくない。
第二シードは去年のナンバーワン、ロディックである。ロディックはドローに恵まれた。おそらくロディックが順当に出てくるだろう。ロディックと早い段階で当たるテイラー・デントに少し期待したい。若手の中で唯一の純粋なネットプレーヤーだからだ。
それでも決勝はシード通りでフェデラーVSロディックの公算大である。フェデラーをヒューイットが、ロディックをヘンマンがそれぞれ止められるかがキーとなると予想する。

女子はベルギーの二強クラシュテルスとエナン・アーデンの欠場、ウィリアムズの不調で予想がつきにくい。
第一シードはセレナ・ウィリアムズ。そして、またカプリアティと同じ山である。この2人はグランドスラムのQFでよく当たる。そのどれもが死闘と呼ぶにふさわしい熱戦である。今回も期待したい。
第四シード、モーレスモの山はドローに恵まれたと言いたい所だが、モーレスモ自身芝では有利といいがたい。この山は誰が出てくるか予想がつかない。
第三シード、ビーナス・ウィリアムズのいる山は反対側にダペンポートがいる。順当に2人がQFで当たるだろう。芝にいい実績を残しているドキッチにも期待したい。
第二シードはなんとミスキナ。全仏の覇者であるから当然か。山の反対側にその全仏決勝の相手、ディメンティエヴァがいるのに因縁を感じる。この山には杉山、モリック、ルビン、シャラポアもいるので、それなりに混戦となるだろう。
それでも最後は3年連続のオール・ウィリアムズ・ファイナルになる予感。

 

2004年06月21日 2004 ウィンブルドン開幕

ウィンブルドンが開幕。去年のチャンピオン・フェデラーと一昨年のチャンピオン・ヒューイットが順当に勝利した所で雨天中断である。映像で見たいがNHKがハイビジョンでしか生中継をしないもので、去年までのようにウィンブルドン三昧というわけには行かず、地上波総合TVの録画(たったの3時間)放送を待つ間、オンラインスコアボードで観戦である。つまらない。
ところで第4シード・ナルバンディアンが欠場した。アメリカのジェームズ・ブレークも同様である。この2人は混戦が予想された第5シード・ヘンマンの山にいた実力者である。彼らの欠場はヘンマンにどれほど有利に働くことか。「勝者とは幸運を上手に活用するものである」という。今まで、サンプラス・イバニセビッチ・ヒューイットとその年のチャンピオンに運悪く決勝進出を阻まれてきたヘンマン、去年はSFにすら進めなかった。今回は全仏以来の幸運を上手に活用して欲しい。ヘンマンに残された時間はけして多くはないのだから。

 

2004年06月22日 盛り上れない

昨日のウィンブルドンではキーファーとスリチャパンが敗北。今日はサフィンと女子のディメンディエヴァがダウン。それ以外のシードはまあ順当な滑り出しである。
なのに、私の心の中ではいまいち盛り上らない。
NHKがBSで例年通りの放送をしないため、今年は地上波で観戦。初日の昨日はなんと杉山戦の一試合だけの放送というひどい内容。これでは盛り上りたくても盛り上れないぞーーーー。

 

2004年06月24日 雨の3日目

ウィンブルドン3日目は一日中雨。昨日も一昨日も一時雨。一日中雨で試合が全く出来ないのは1999年以来だそうだ。おかげで4日目になっても一回戦が消化しきれていない状況。
NHK総合では録画でハンチェコワとフィリポーシスの試合を放送していた。一回戦でも他に好カードは多々あるだろうに・・・・。ちなみに今日のロンドンの降水確率は60%。さてどうなるか。

 

2004年06月25日 好カード

ウィンブルドンでは女子第三シードのヴィーナス・ウィリアムズが敗退。QFで当たるセレナVSカプリアティが事実上の決勝戦になりそうだ。そこまで2人が勝ち上がればだが
ちなみに今日はハンチェコワ対シャラポアというマスコミ受けする美少女対決があるが、NHK総合では杉山戦オンリーの様子である。まあ、残っている日本人選手は杉山だけだし、来週にはBSの放送も始まるので今しばらくの我慢である。
男子はイバニセビッチ対ヒューイットのタイトルホルダー同士の対決がある。第一シードフェデラーへの挑戦権をかけた試合と言っても良い。ノーシードながらマリッセ対ハースという好カードもある。NHK総合さん放送してくれないかな・・・・

 

2004年06月26日 芝でも混戦

女子第二シードミスキナダウンのウィンブルドン。女子は既にビーナス・ウィリアムズとディメンティエワがダウンしておりボトムハーフは大混戦。
ちなみにこれで杉山に少しチャンスが出てきた。ディメンティエワとミスキナの敗北は杉山がSFまでシード・ランキングで格下の選手に当たることを意味する。山の反対側からSFに上がってくるのはおそらくダペンポート。ここが正念場になるか。
トップハーフではセレナ対カプリアティが事実上の決勝戦になりそう。山の反対側からSFに上がってくるであろうモーレスモは芝のコートでセレナ・カプの勝者を止めることが出来るだろうか。
男子は第三シード・コリアダウン、ヒューイットはイバニセビッチをストレートで破った。次はモヤである。そしてその先に待っているのは去年の覇者フェデラー。かつてのNo1ヒューイットの復活をかけた挑戦を受けて立つフェデラー。男子はそれなりに盛り上りそうです。

 

2004年06月27日 イバニセビッチ

またもや雨のウィンブルドン。完全に試合がなかった日が第一週で2日もあった。これにより伝統的にミドルサンデーは試合をしなかったウィンブルドンも日曜日を試合することになった。仕方あるまい。ちなみにこれはウィンブルドンの長い歴史の中でわずかに3回目の出来事だそうだ。
この雨のおかげで地上波では放送されなかった先日の3回戦ヒューイットVsイバニセビッチを地上波での録画で見ることが出来た。雨に感謝。この試合は奇しくもクロアチアのビックサーバー、ゴラン・イバニセビッチの引退試合となった。
記憶に残るドラマを演じたゴラン・イバニセビッチもコートを去る。残りの人生に幸多かれと祈ろう。

 

2004年06月29日 今日からBS

ウィンブルドンは女子がまだベスト8が出揃わない。その中で杉山はベスト4をかけてシャラポアと対戦である。その先にはダペンポートが待っているが、とにかく目の前の勢いに乗るロシアの先鋭を破らなければならない。解説の伊達公子いわく「ゾーンに入っている」杉山選手にはがんばってもらいたい。
女子より一足先にベスト8が出揃った男子は順当な結果となった。
QFの見せ場はヒューイット対フェデラーである。昨日のモヤ戦は苦労したヒューイット。モヤはクレーとは打って変って、バックハンドスライスとビックフォアの緩急をつけた攻撃を仕掛けてきた。サーブも強力だった。ヒューイットは強打がどうにも打点を落としているというかスピンをかけているというかとにかく他の選手に比べて弱い。逆に言えばそれだけ安定したストロークだともいえるのだが、二年連続でNo1になった頃のカウンターショットの切れ味も最近はいまいちである。モヤを3−1で何とか退けたものの、第4セットのもタイブレークでモヤがミスしてくれたから勝ったという点もあり、不安の残る状態である。去年のウィンブルドンの同様に完璧なテニスを仕上げつつあるフェデラーに対抗できるか。ヒューイットにはがんばって欲しい。二人の先にはおそらくグロージャンが待っていることだろう。
ボトムハーフも順当、ヘンマンVsアンチッチ、シャルケンVsロディックである。順当にヘンマンとロディックがSFで当たるだろう。共にここからが正念場である。
今日からNHKBSでの6時間放送開始である。ウィンブルドンモード全開だ。

 

2004年06月30日 恐るべしロシア勢

ウィンブルドン女子QFで杉山敗北。シャラポアに7−5、5−7、1−6で最後に力尽きた。第二セット5−5まで行きながら最後に取れなったのが残念だった。しかし、シャラポアをはじめとするロシア勢の底力には恐れ入る。このままウィリアムズ姉妹やベルギー勢の不調が続けばどうなるか、興味深い。

 

2004年07月01日 早い、速い、

ウィンブルドンでセレナ・ウィリアムズが6−1・6−1でカプリアティを撃破。接戦を予想したが大外れである。予想が外れたという意味ではヘンマンのQF敗退も予想できなかった。全仏の時もそうだったがヘンマンのネットプレイには一試合の中で波がある。調子の悪い時間帯に相手に畳み掛けられると一気に持っていかれてしまう。
注目のフェデラーVsヒューイットは一セット落としたもののフェデラーが勝利。とにかくフェデラーは速い。攻めが早い、ボールが速い、フットワークが速い、スイングが速い、ボールを捕らえるタイミングが早い。ヒューイットがコート上でとても遅く見えてしまうほどだ。グロージャン、そしてロディック(もしかしたらアンチッチ)はフェデラーを止められるか。1990年代はサンプラスの時代だった。2000年代はフェデラーの時代になるかもしれない。

 

2004年07月02日 マリアとメアリ

ウィンブルドン女子セミファイナルは2戦ともフルセットにもつれ込む意外な接戦となった。
シャラポアの決勝進出は全仏のミスキナ・ディメンティエワの決勝進出よりも意外な結果だ。ロシア勢は皆そうだがベースラインからの強打以外これと言った特徴がないのが特徴だ。サーブの球種も少し回転のかかった高速サーブ一本のみ。緩急がない非常に単調なテニスである。しかし、一度集中してゾーンに入ればあのダペンポートでも捌き切れない。ハードヒットの応酬ラリーというのは集中力が切れた方が負けるのだが、シャラポアはその集中力を後半切らすことはなかった。見事である。
モーレスモもセレナに敗れはしたものの、素晴しいテニスをした。フランスのモーレスモはクレー育ちでストロークのグリップが凄く厚い。グリグリのトップスピンというほどではないが、基本的に高い打点からスピンが多目のストロークを打つ。そのゆったりとして大きなスイングの片手打ちバックハンドも特徴。1999年に全豪の決勝に進み注目を浴びたが(ヒンギスに敗北)、その頃の印象はベースラインプレーヤーだった。ボールの速い芝ではセレナに押されるだろうと予想していた。ところが昨日のモーレスモはサーブ&ボレーはするは、バックハンドスライスからネットアプローチするはで見事なオールラウンドプレーだった。ネットでの動きも見事。フォアハンドのブロックリターンも有効だった。セレナにビックサービスから攻めさせなかった。背が高いわりにサービスが弱いのだが、それを補って余りあるフィールディングである。故障が多く、昨日も腰を痛めて、最終的に敗北してしまったが、観戦していてとても面白いテニスだった。
決勝はセレナ・ウィリアムズVsマリア・シャラポア。シャラポアが何処まで楽しませてくれるか期待しよう。

 

2004年07月04日 女王の敗北

なんと、シャラポアが優勝してしまった。17歳である。マルチナ・ヒンギスもウィンブルドンを取ったのは17歳だったが、今回は状況が違う。相手はグランドスラマーのセレナ・ウィリアムズなのだ。
セレナはグランドスラムの決勝に過去7回(今回8度目)進出しているが負けたのは一度だけ。2001年USオープンで姉のビーナスに負けただけだ。グランドスラムを4連覇したとき、その圧倒的な強さと完璧なテニスの前に、彼女を破ることが出来る女子選手は当分出ないだろうと私は考えていた。実際、去年のフレンチ・オープンでエナンにSFで敗北したが、あの時は試合中のトラブルから観客を敵に回し、精神的に崩れ、不本意な敗北だった。しっかりと1ヶ月後のウィンブルドンでエナンに借りは返した。去年のUSオープンと今年のオーストラリア・オープンをエナンが取るが、その過程にセレナはいなかった。セレナが女王になってから敗北らしい敗北をしたのは一ヶ月前の全仏オープンQF対カプリアティ戦である。カプリアティは元々セレナとは相性がいい意味で合うというか、接戦になりやすい間柄なので、セレナにとってはほとんど唯一の天敵といるだろう。そのカプリアティも今回QFで6−1、6−1の圧倒的なスコアで撃破。サーフェイスに関らず、完璧な無敵の女王なのがセレナ・ウィリアムズである。
そのセレナが1−6、5−7で負けるとは。第一セットはミスの連発、第二セットも先にブレークして先行したものの、すぐにブレークバックされ、5−5からブレークを再び許し、最後は簡単にシャラポアに優勝を譲ってしまった。
シャラポアは終始集中力を切らすことなく自分のテニスをやりきった。確かに見事だが、対するセレナは全くといっていいほど自分のテニスが出来なった。セレナは元から姉のビーナスよりはスピンを多めにかけるほうだったが、今日のセレナはスピンをかけすぎでボールの伸びがない。シャラポアの勢いのあるストロークに圧倒されていた。あの試合中の自信のない不安な表情のセレナ。あんな弱気のセレナは始めてみた。あの若さで既にピークを過ぎてしまったのかセレナ。決勝はたまたま調子が悪かっただけだと思いたい。
男子はフェデラーとロディックの文句なしの第一シード第二シードの対決。ロディックは去年の雪辱なるか。こちらは熱戦を期待したい。

 

2004年07月05日 王者フェデラー

ウィンブルドン男子シングルスはロジャー・フェデラーが2連覇達成。ロディック敗北。
試合内容自体はロディックも悪くなかった。というよりロディックが全体的に押していた。第一セットは一気に押切った。しかし、同時にミスも多かった。特に大事な所でロディックは決められなかった。イライライしてネットに詰めよりネットを自分で揺らすしぐさも見せる。
対するフェデラーは苦しいところを良く凌いだ。フェデラーの攻めの速さは良く知られたところだが、この守備力の高さは今まであまり意識されることはなかった。しかし、とにかく良く返す。反応も早いがリーチも長い。バックハンド片手打ちでもライジング(というよりハーフボレー)で食い込まれても返す。世界最速サーブのブロックリターンで返す。テニスというのは一球だけ多く相手に返せばいいスポーツであることを良く教えてくれる。
芝のシーズンが終わり、ハードコートシーズンに入る。ボールが速くバウンドの高いハードコートでもフェデラーはその強さを発揮するだろか?サンプラスの時代が終わり、1999年以来、グランドスラムの男子シングルスチャンピオンは4大会とも違う状態が4年続いた。次世代のNo1は誰か、混沌とした時代が続いた。しかし、ついにフェデラーが全豪と全英を1年のうちに取り、サンプラスの次を担う王者として名乗りを上げた。誰がフェデラーを止めるのか!2ヵ月後のUSオープンは今後5年の男子テニス界の行方を占う大会になるだろう。

 

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