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2004年 テニス界10大ニュース ベスト4

リジーとメアリーの1・2フィニッシュ

 

グランドスラムでも最終戦のツアー選手権でも、優勝どころか決勝戦にすら進出することが出来なかった2人が年間最終ランキングで1・2フィニッシュを決めたことで、2004年のWTAは記録に残る年になるだろう。
リンゼイ・ダベンポートがNo1、メアリー・モーレスモがNo2、ツアー後半熾烈なトップ争いを繰り広げた二人。熾烈になるのは当然で、二人ともポイントが大きいグランドスラムで決勝に進んでいないのだ。

全豪では二人ともQFで敗退。モーレスモは怪我により試合を直前で棄権した。好調であっただけにさぞ無念だったろう。ダベンポートは優勝したエナンにストレートで敗退。しかし、惜しい試合だった。
全仏では、ダベンポートは4回戦で、モーレスモはQFでファイナリストのデメンティエワに共に敗退。モーレスモは全豪棄権の反動と、地元であったこととでとても期待されていた大会だっただけに残念だった。
ウィンブルドンで二人はそろってSFまで行く。如空はここで決勝はモーレスモ対ダベンポートの可能性があると考えていた。モーレスモはセレナをそれほど苦手としていないからだ。ダベンポートに至ってはシャラポワに負けることなど100%ないと思っていた。しかし、結果は二人ともSF敗退ベスト4止まりだった。
全米でモーレスモはまたもやデメンティエワにQFで敗退。ダベンポートはSFで優勝者のクズネツォワに敗退。どちらもフルセットにもつれ込む接戦だったが決勝に届かなかった。

GSでモーレスモの成績はQFベスト8が3回、SFベスト4が1回である。
対するダベンポートは4Rベスト16が1回、QFベスト8で1回、SFベスト4が2回である。
足しひきすると似たようなポイントになるのは頷ける。ダベンポートは全米直前のアメリカハードコートシーズンで、モーレスモは終盤のインドアシーズンでそれぞれ好成績を挙げグランドスラムファイナリストであるロシアの4人を抑えて1・2シードで最終戦ツアー選手権に乗り込んだ。
モーレスモは決勝トーナメントに進出できたがダベンポートは予選リーグで敗退してしまった。逆転No1の可能性をかけてセリーナとSFで激突したモーレスモ。しかし、結果はフルセットの末の敗退。ダベンポートがNo1のまま、シーズンは終わりを告げた。

2000年のヒンギス、2001年のダベンポートとグランドスラム無冠の女王はここ数年でも珍しくない。しかし、No1、No2がそろってグランドスラムも最終戦ツアー選手権もファイナリストでないなどという年はそうあるものではない。男子ATPがフェデラーによるリトルスラム達成・史上最速No1決定を決めたのに対して、対照的に女子WTAは大混乱の一年だった



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