第149房 「タッチの差と脇の開け閉め 」 (2009/08/30)
土曜日のダブルスの練習は先週に引き続きポーチの練習だった。
チャンスボールをボレーするのに、積極的に「ラケットを引いて振って打て」という考え方と「ボレーの基本はどんな場合も同じ、ラケットは前にセットして踏み込むだけ、振るな」という考え方とがある。今のダブルスのコーチは後者の考え方の人である。
「ショルダーターン、それだけです。ラケットを引かずに肩を入れるのです。フォアなら右肩を引いて左肩を前に出す。バックなら左肩を引いて右肩を前に出す。ラケットは視界の中にとどめたまま、肩だけ入れて、後は踏み込むのです。」
「高い打点や低い打点だと踏み込みだけではボールを飛ばせない場面もあります。だからタッチがボレーでは重要なのです。」
ということでベースラインからコンチネンタルグリップで握ったラケット面を使って、ラケットを振らずにボールだけタッチで飛ばす練習をしてみる。見事に飛ばない。飛ばせる人は簡単にネットを厚いあたりで越えさせる。でも如空とあと一人は力なくボールが飛びネットをなかなか越えてくれない。ふむ・・・・タッチがあまりよくないのだね如空は。でもタッチの良い人と何が違うのか。それはスイングと違って上手い人を観察しても良くわからない。タッチをよくするコツは自分で見つけるしかないのだろうか。
タッチの才能がないことを思い知らされた上でポーチの練習に移る。今日のは比較的中ロブ気味のボールを走り込んで高い打点で叩きつける練習。ポーチというよりチャンスボールをボレーで叩く練習だ。
「振らないで!捕まえて叩くのです!」
とコーチは言うが、タッチの良くない如空は振らないと叩けない。グリップを高くセットしてグリップを斜め前に落とす。その過程でボールを叩くのが如空のやり方だが、今日はそれも上手くいかない。タッチを意識しすぎて強く握りすぎているのだろうか。
さらに試合形式でハイボレーを叩く練習をする。
「如空さん、脇の開け閉めが逆ですよ」と途中コーチが如空に言う。
「如空さんのボレーはフォアで脇を開けて、バックで脇を締めているでしょう。それ逆です。フォアのときは両脇を締めながら打つ。バックは脇を開けながら打つのです。そうすると肩が回らなくなって、ラケットを振らずに打てるようになりますよ。」
試して見るとフォアは上手くいった。だがバックがね、脇を開けると遠い球に届かない。ラケットとボールとの距離感がつかめずはずしてしまう。バックはもっと前で体に近いところで取った方が良いのかもね。