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第142房 「体重移動が大事です」 (2009/08/30)

 

今日のダブルスの練習のテーマはリターンダッシュである。別名チップ&チャージともいう。
「体重移動がキーポイントです。」
とコーチは言う。
「リターンはコートの中に入ってライジングで打ちましょう。軸足から踏み込み足へ体重を乗せ換えて、その過程でボールを運ぶ感覚で打ってください。ファーストボレーも、チャンスボールを叩くときも、スマッシュも、打つ方向に足を踏み出して体重を乗せてください。スピードより、踏み込みと体重移動です。」
コーチが打ったサーブをクロスにリターンして、そこからネットダッシュ、クロスにファーストボレー、さらに詰めてチャンスボールをストレートに叩く。途中からさらにスマッシュが加わる。そのパターン練習をひたすらした。
無意識の内にフォアを二度引きしていることが発覚した如空は、ストロークの時は右肩と右肘を引きながらも肘を折りたたんでグリップとラケットは引かない打ち方で打っている。だがリターンとボレー対ストロークの時のパスはそれでも振り遅れるので、はじめから右肘を前に出すノーテイクバック打法で打つようにすることにした。リターンはいい感じである。まあ打ちやすい球をコーチが出してくれていることもあるのだが。今日の問題はボレーの方にあった。
「ファーストボレーは無理をしないで、ダイレクトに取れないときはハーフボレーでいいですよ。でもわざとハーフボレーしてはだめです。ハーフボレーしかしない癖がつくと、ボールがバウンドするまで待ってしまい、前の踏み込みが遅くなります。出来るだけ早く、かつ確実にネットにつく事が目標ですから。前に踏み込んでローボレーできるときは、少しでもネットに近いとこにいってローボレーしましょう。」
「チャンスボールでラケット振り過ぎです。構えて足で踏み込んで叩いてください。所謂『ハエたたきボレー』は面が上を向いたり下を向いたりで、打点が少しでも変わるとぶれます。結果ネットする、オーバーするということになります。軸足・踏み込み足への体重移動で面を押し出してください。それが確実性を増す結果になります。」
とだめ出しを喰らいながらも練習は続く。その後平行陣対平行陣のボレー合戦をした後、ゲームした。息を吐きながら打つことに意識を集中させて、とても安定していたが、ボレーのときのパンチにかけていた。厚い当たりのボレーを常に打てるようになりたいものだ。ダブルスでもシングルスでも。

 

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