テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊

雑記

 

講堂

 

 

 

第132房 「ファーストボレーをポーチ」(2007/12/12)

 

今日のダブルスの練習は「ファーストボレーをポーチ」である。
「サーバーがサーブを打ちます。そのままサーブ&ボレーでネットに出てきます。レシーバーはそれを予測してつき球、つまりネットすれすれに低い弾道で飛び、ネットを越えたらすぐにネットより下に落ちる球でリターンして、相手のファーストボレーをローボレーあるいはハーフボレーさせます。ここまでは良くある光景です。問題はここから。そのファーストボレーは間違いなくクロスのレシーバーに返します。これは鉄則ですね。ダブルスのセオリーです。つまりダブルスでサーブ&ボレーをしたときのファーストボレーのコースは九割がた予測できるのです。コースがわかるのです。そしてローボレーにはそれほど球威がない。ましてレシーバーがネット際に沈むナイスリターンを返球できればファーストボレーは浮きやすい。チャンスボールです。だのにこれをリターン側の全前衛が見逃していることが多いです。コースが決まっている上にリターンがよければ浮きやすい。ファーストボレーはポーチのチャンスなんです。少々ボールが遠くても走り込んでポーチしてください。平行陣は平行陣になる前が一番危険、見方を変えれば一番の攻め時なのです。ここを攻めずにリターン側前衛はいつ仕事をするんですか。ファーストボレーを見逃していてはいけません。」
おお、これは如空の言う「ポーチの出どころ」の一つではないか。これは身につけなければ。というわけで、ゲーム形式でサーブ&ボレー対リターンの後のファーストボレーをポーチする練習をする。しかし、ファーストボレーをする側もポーチされるのがいやだから角度をつけたいいボレーを返してくる。リターンが沈んで相手の球が浮かない限りこれはいかんわ。でもポーチに出なければ相手に楽にファーストボレーさせるし、浮いたら叩かれるというプレッシャーをかけるためにもファーストボレーにはポーチに出るぞという姿勢を見せることは大事だな。とにかくファーストボレーが浮いたにもかかわらず、心の準備がないためにポーチに出られずに見逃すことはコーチの言うとおりよろしくない。




戻る