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第131房 「新庄の教え」(2007/12/12)

 

雨でシングルスの試合が流れた。練習もない。だけど雨は小降りでオムニコートでは濡れながらだがテニスはできそうだ。練習相手を一人誘って秋雨のコートに出る。
暗くなってボールが見えにくくなったので、打ち合いを止めてひたすら二人でサーブを打ち込んだ。サーブの方は調子がいまいちだ。練習相手はなにか掴んだようで、機嫌よくサーブを打っている。
帰り道、練習相手にサーブの打ち込みのときに何を考えて打っていたのだと聞いた。答えて曰く、スマップのTV番組でプロ野球を今年引退した新庄が出演していたらしい。そこで新庄はボールを上手く投げるコツについて「素人はボールを投げる前に振りかぶってから腕を前に振り出すまでの間で力んで、投げる瞬間に力を抜く。僕らは、振りかぶってから腕を振り出すまでは力を抜いてリラックスしている。そして投げる瞬間を投げた直後に力を入れる。」と語っていたらしい。それを聞いて、そのコツをサーブで生かそうと試したらなかなか上手くいったというのだ。ほほう、いい事を聞いた。それはサーブだけでなくストロークにもボレーにも言えることのような気がするな。次の練習で試してみよう。

その数日後のシングルスの練習でのこと。強風でまともにストロークできない。吹きすさぶ風がボールをトンでもない軌道で曲げてくる。ストロークが無理だと悟ったコーチは突然「ダブルスのゲームをします。」と言い出した。
「理由は強風でまともにストロークができないからです。極力ネットに出てボレーをしてください。シングルスの練習の一環ですので、狙いを持ってプレーしてください。」
シングルスに生きるダブルスのゲームでの狙いとは?
「サーバーは極力サーブ&ボレーをしてください。シングルスのプレースタイルがストローカーであってもときに奇襲でサーブ&ボレーはしたほうが良いです。だから今日は普段ネットダッシュしない人も強制的にやって見ましょう。リターンはネットに出られてもあせらない。沈めるリターンを打ってください。開いているところを見つけたら今日はガンガンリターンから抜きに行っていいですよ。ダブルでは角度をつけ返されて危険ですけどね。シングルスの練習ですからパスでガンガン抜きに行きましょう。平行陣になったほうも壁にならずに前に詰めてネットより高いボールは決めに行ってください。ロブを上げられたら下がりながらのジャンピングスマッシュです。これができないとネットに詰められませんからね。」
寒いのでコーチも入ってダブルスが始まる。平行陣も雁行陣も守らずにひたすら攻めに行くものだから展開が早い。普段体験できない面白いダブルスが繰り広げられる。
最初の如空のサービスゲームは如空のサーブに勢いがなくて、強風であおられて変なボールばかりの応酬になった。他の人は強風に流されないように厚いあたりのフラットサーブでちゃんと勢いのあるボールを入れてくる。これはいかん、如空だけできていないではないかと、二度目のサーブのときボールの勢いを意識して打った。そのとき、数週間前に連れが口にしていた「新庄の教え」を思い出した。打つ前より打った後に力を入れる。右肩を後ろから上に振り上げるだけでなく、振り上げた後、さらに前に、下に、振り下ろした。するとゆったりしたスイングなのに勢いのあるフラットサーブがネットを越えてラインを捕らえてエースになった。そのサービスゲームはラブゲームでキープできた。振り切っていなかったんだ、今までは。調子の悪いときはヒットのところで肩がとまっていたんだ。フォアハンドと同じでまわした肩をヒットの後も反対側までフォロースルーで回しきらなければいけなかったんだ。つまりサーブの場合は下に振り下ろすのだ。振り上げるだけでなくその後振り下ろす。肩をまわす。強風のおかげで「新庄の教え」の本質に少し触れることができたような気がする。
これを次回のテニスでも再現できれば本物だ。

その次回の練習日が来た。今日も再現しようと思ったのだが、全然打てない。肩に力が入って、肩まわりの筋肉が少し痛くなった。先週と何が違う?悩みながらも、練習でゲーム形式の練習でサーブが入らないと練習が入らないので。トスアップした左手を天に残して、そこに右手を入れ替えるようにしてサーブを入れていったらすぐに入るようになった。そこで右肩を振り上げて振り下ろすことを再度試すといい球が打てた。肩に意識ばかり行くと上手くいかないのね。やはりバランスが大事ということか。



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