テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊

雑記

 

講堂

 

 

 

第129房 「オーバーヘッドは両手の入れ替え 」(2007/12/12)

 

最近ダブルスの練習はサーブの打ち込みから入る。試合でもサーブを打つ肩をすぐに作れなければ、安定した状況でプレーできない。その意味ではいい練習の入り方だと如空は思っている。前回のダブルスの大会で団子(0-6)を喰らわされた相手のサーブが脳裏に焼きついて離れない。威力のあるフラットサーブを力の抜けたフォームで打ち、かつフラットなのに入る確率はほぼ100パーセントの安定感。「回転をかけなければ、サーブは安定しない。」「速いフラットサーブはすぐ慣れて回転系サーブよりもリターンしやすい」という頭の中の常識を完全に覆してくれた。あれだけ威力のあるサーブをあれだけ安定して打てるなら回転系サーブなどいらない。少なくても如空が出場しているレベルの草トーならだ。もっと上のレベルの大会はまた事情が違うだろうし、その彼もまた違うサーブを打っているかもしれない。だがとにかく、サーブをフラットに回帰させようとしている。中途半端な回転系サーブで不安定になったり、かすれあたりするくらいなら、安定度が同じで厚いあたりのフラットを打った方が次が予測しやすい。どうせサービスエースやサービスポイントを取れるわけでもないのだから、それならばフラットで確率を高め、かつコースを打ち分けられるようになるほうが組み立てやすい。

フラットが調子のよかった頃のブログの記事を読み返して、その頃、「手の入れ替え」を意識していることを思い出した。トスアップして、そのままボールを指差して残している左手、その左手の位置に右手を入れ替える。左手は胸に引くのである。すると打点が高くなり、かつ前になるのでボールが前に勢いよく打ち放たれていく。手打ちにならないように手の入れ替えをする前に体をねじっておくことがポイントである。それで気分よくフラットサーブを打ち込んで練習に入った。

そのあと連続スマッシュである。ベースラインから走り込んで、ネット際の高いバウンドボールをグランドスマッシュ。平行陣でペアの頭を抜いたロブを横に移動しながらスマッシュで返球など、高度な連続技が続く。スマッシュを何本もミスした後、サーブのことを思い出した。左手と右手の入れ替えだ。左手を出すのはボールとの距離感を図るだけではない。その位置にラケットを振り出して打点を安定させればよいのだ。そう思って左手を前に突き出し、その左手と右手を入れ替えると、思いのほかいいスマッシュが打てた。このコツでミスが減ると良いのだが。



戻る