第124房 「 ボレーとアプローチのコースが変わらないのは・・・・ 」(2007/09/27)
フォアハンドのストロークが調子よい。やや薄めのグリップ、脇を開け、ひじを曲げ、手首を曲げ、ラケットをあまり引かず、へその前くらいからグリップをボールに向け(実際は腰を横にひねっているので、へその前でも体の横に来ている。)、そこからズバッとボールを捕らえる。低く鋭い球が逆クロスに飛ぶ。クロスに深く飛ばしたいときにはラケットを大きくクロス方向に投げ飛ばすように振る。センターには打たない。あくまでコーナーを狙う。コーナーにボールを集める。止まって、肩を入れて、相手の動きを止めて、キャッチ&スローのタイミングで鋭くスイングする。1対1の練習で何度がウィナーを取り、ストローク戦では気持ちよくプレーできた。
だが、ボレーが決まらない。昼間のダブルスもそうだったが決めのボレーが決まらない。シングルスの1対1の練習でも、短い球を踏み込んで回り込みのフォアで打って、そのまま前に出る。自分ではいいアプローチショットだと思うのだが、実際パスやロブで抜かれることはほとんどないのだが、なぜかその後のボレーが決まらない。相手のいるところに行ってしまう。上手くアングルがつけば、今度はオーバーする。
「トスのデキでサーブが決まるように、アプローチのデキでシングルスのボレーは決まるのですよ」
とコーチは言う。
「シングルスにつなぎのボレーはないと思ってください。ファーストボレーからオープンコートに打たないと。これだけ広いネットを一人で守ることは無理です。ダウンザラインでもショートクロスでも、際どいところを通されたらまず取れません。だから構えて打たせてはいけないんです。アプローチショットでまず、相手を動かさないといけません。ワイドに短いボールが来たときはコーナーに打ってからネットに出ていますが、センターに来た短いボールをアプローチするときにセンターに安易に打ってしまっています。あれではやられますよ。しかもボレーの足が長いし。クロスでも逆クロスでもいいです。読まれてもかまいません。センターからでもコーナーにアプローチを打ってください。そして、アプローチを打った方向と逆の方向に短くボレーです。これが基本ですよ。」
アプローチもボレーも精神的に余裕のない状況で打つので安易なほうに流れやすいのね。安易とはアプローチもボレーも打たれてきたコースと同じ方向に打ち返すほうが簡単なので、同じコースに打てしまって、相手のいるところに打ってしまいやすいということ。ストロークはまだ打つまでの時間があるので、コースを考えて打てるのだけど、アプローチとネットは余裕がない。だから同じコースに飛びやすい。アプローチもボレーもコースを変える習慣をつけなければ。