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第118房 「ワイドに追い出すサーブ、その返球」(2007/09/27)

 

「ワイドにいいサーブが入ると、コートから追い出されたレシーバーは戻る時間を稼ぐために、深い中ロブを返してくることが良くあります。いいサーブを打つとコートの中に入って待つのがセオリー、そこで深いボールがコーナーにバウンド高く帰ってきて、その返球をミスして、せっかくいいサーブを打ったのにミスでポイントを失う場面が良くあります。」
とコーチは言う。
「そこでコートの中に入ってから、後ろに下がって深い中ロブを打ち返す練習をします。」
「コツは腰の逆回転です。横向きのまま、サイドステップで下がりますよね、ここで打つときに後足一本で立って、肩を回して打つ。そのときに前足を後ろに振り上げて腰を肩と反対方向に回すのです。フォアなら右足で立って打つ、そのときに左足を前から後ろに蹴り上げてその反動で肩を回すのです。」
つまりジャックナイフの逆だな、これは。ジャックナイフは両手打ちバックハンドのとき、腰を先に回して肩はテイクバックで後ろに引いておく、体がねじれる軸足である左足を前に出しておいて、空中で後ろに蹴り出す。腰が後ろに回転する、その反動で肩が前に回る。それでふんばりのきかない空中で肩を回して打つという技がジャックナイフ。
これはその逆バージョンだ。サイドステップで下がりながら高い球を打つと横向きのまま腰も肩も回らずに、手打ちになってボールが短くなることが良くある。それなら肩を回すために腰を逆回転させてしまえという、「手打ちよりかはまだましな球が返球できる」というリカバーショットだ。
深い中ロブを中ロブで打ち返す練習をしたあと、本題に入る。
今日のお題はスライスサーブ。スライスサーブをディースサイドのサーブは相手をコートの外に追い出しましょうという、定番練習をする。そのときに深い中ロブが帰ってきたら、さっきの腰の逆回転を使えよということである。ところが・・・・・スライスサーブが曲がらない。回転をかけようとすると斜めの縦回転しかかからない。縦に曲がるが横に曲がらない。なってこった。GWのサーブ練習からずっとラケットヘッドを背中に残したまま、横向きから正面に向いてひじ先行で打つフォームで打っているのだが、このフォーム、横回転がかからない。色々悩んでいるうちに練習が終わってしまった。
そういえば如空はもともとフラットだろうが、スピンだろうがアドコートからワイドに打つのは得意なのだよね。それほどいいサーブを打ったわけではないのに、コースが良くて、狙っていないのにエースになったりする。だけど、ディースコートからワイドに打つの場合はコースがおかしい。あまり角度がつかなくて、甘く相手のフォアに入る場合が多い。相手が左利きのときはバックになるので、ぜひともそこに入れたいのだが、うまくいかない。うむ・・・ディースコートから相手をワイドに追い出すスライスサーブ、打ちたいな・・・・研究しよう。


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