第087房 「ストレートロブからの展開 その3」(2006/05/13)
今日のダブルスの練習の前半はひたすらスマッシュ。
「サーブをオーバーヘッドでちゃんと打てているのにスマッシュがちゃんと打てない人」
ハイ、如空のことです
「タイミングが合っていないのです。」
でもどうやってタイミングを取ったらよいかわからないのです。
「スマッシュは相手がロブを上げたらすぐにラケットを担げと言われますよね。スマッシュのタイミングを覚えるために、当分の間、ラケットをすぐに担ぐことをやめてください。そしてロブが放物線の頂点を越えて落ち始めたときにラケットを担いでそのまま待たずに打ってみて下さい。」
「肘を高く上げようとして頭の上で打とうとしてはいけません。それより右肩の上で、自分が思っている打点より低い打点で打ってみてください。かなり楽に打てるようになるはずです。」
おっと、スマッシュの打つタイミングについて初めてまともなコツを聞いたような気がすろぞ。試してみるといい感じだ。完璧ではないが、厚いあたりでばんばん打てるし、何より楽だ。よおし、このタイミングをモノにしよう。練習だ、練習。
後半はおなじみストレートロブからの展開。今日は趣向を少し変えて並行陣たに大してストレートロブを使うお勉強である。
「並行陣でストレートロブが抜かれればそれを追うのはクロスの側のボレーヤーです。ストレートにいるボレーヤーは下がりながらのジャンピングスマッシュが打てないと判断したらすぐさまサイドチェンジをします。さて、問題はここから。ロブを上げた雁行陣後衛は当然するすると前に出てきます。ここでロブを上げて前に出てきた人はすぐに縦にポーチに出てやろうと考えてはいけません。相手が追いついているとストレートにパスが来ますから、そのストレートパスのコースを塞ぐことを第一に考えておいてください。クロス側に待つ雁行陣前衛の人も基本はまず壁になることですが、頭の片隅にロブが来ることを予想しておいてくださいね。そしてストレートパスをケアしている相方の代わりに、ろぶが上がったらそれは全てクロスに待つ人がスマッシュで叩くのです。そのロブがあまりにも素晴らしくてスマッシュを打てないときはロブを上げて出てきた人にまたロブを拾いに行ってもらってください。これはパターンを予想されると同じことが互いに続けることになるので、並行陣の相手にたまに使う方が効果的です。」
まあ、ネットについた状態からベースラインまで戻ってロブを打ち返すことの苦しいこと、難しいこと。並行陣に出てロブを抜かれると、如空たちのレベルではまず挽回は無理だな。皆、足は引きつるは息は切れるはで、ロブに追いつくだけで精一杯だった。これが試合で使えれば武器になるのはよくわかるのだ、試合になるとびびってしまってロブが中途半端になって、叩かれることの方が多いのね。ロブで抜くには思い切りが必要だ。ロブを上げるには勇気がいる。ロブを上げるときにメンタルが試される。試合で使えるようになるためには練習あるのみ。
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