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第083房 「短いボールを拾って戻る」(2006/05/13)



今日のシングルスの練習は崩れた状況からの展開。中途半端に短い球を拾って、そのままネットへアプローチせずにベースラインに戻って再びラリーを続ける練習。コーチ、これって先週の如空の惨敗を見てメニュー決めましたか?と思わず聞きたくなったくらいタイムリーなドリルである。

「ワイドに短いボールを出します。ネットの高さより跳ねないボールです。今日はオムニがぬれていますからちょうど良いですね。そのボールをストレートに返して、すぐにベースラインに戻ってください。そこからラリーを始めます。」
リカバーショットをクロスでなくダウンザラインに返すのですか?
「そうです。短い球をクロスに打つとそこからダウンザラインに切り返されて決められます。ダウンザラインならそこからの返球はストレートかセンターです。ランニングショットではワイドのストレートに入ってきたショットをクロスに返球することは難しいです。自分はワイドに向かって走っているので背中の方向にボールを打たなくてはなりません。これは難しいですよ、サンプラスはそれが得意技でしたけどね。皆さんが出るシングルスの大会ではまずクロスに返球はきません。それを見越してワイドのショートボールはダウンザラインに返球して、ベースラインに戻ってください。ただし、深くに打たなくてはいけませんよ。浅いとランニングショットでも打点が前になってしまって、オープンコートになっているクロスに打たれてしまいます。」
「ショートボールを打つときにスピンを打とうとしてスイングを振り切らないでくださいね。スライスでボールを飛ばして、自分は打ったらすぐにベースラインのセンターに戻ることです。スピンを振り切ると足が止まってすぐに戻れないですからね。あまりフォロースルーに気を取られずに、ちょんと当ててボールを相手コートに返したらすぐにセンターに戻るんです。」
シングルスのラリーでポイントを取るためにはこういう地味な部分での処理を流さずにしっかりと対応することが大事だ。かなり走らされる練習だったので、足がくたくただ。
昨日のダブルスの練習でもそうだったが、フォアのスライスは上手くいく。だけどバックがねえ・・・・上手くダウンザラインに飛んでくれない。打ち終わった後、体制が崩れてすぐには戻れない。バックのスライスはもっと研究が必要だ。

今日はその後、さらにショートボールでネットより高く跳ねるボールをフォアで叩き込む練習もしたが、こちらは快調だった。先週の試合のときはあれほどミスしたのに今日は殆どノーミスだった。試合になるとプレッシャーがかかることもあるが、ボールを見すぎて、待ちすぎて、打点が近くなっているのだな、試合のときは。練習のときは打点を遠くにとってそこに踏込んで打てている。踏込んだ足のさらに前で打っている。それが試合になると踏込みがなくなり後足重心のまま打点が近くなっているし、何よりボールを打つ前段階で足が止まってしまっている。このフォアの打ち込みを試合でも使えるように早くなりたいものだ。そのためにもこの良い感じを体に覚えさせないと。

追記
上記の短い球をダウンザラインに打って、ベースラインに戻るという展開は相手がクロスへ短い球を打った場合の話です。ストレートに打たれた短い球を、ストレートに切り返すと、そこで待っている相手にクロスに打たれて決められます。念のため。


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