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第081房 「ドロップショットからの展開」(2006/05/13)


「勢いのある球はボレーヤーにとって比較的打ちやすい球なのです。」
とコーチは言う。
「ネットすれすれに通って、ネットの下に沈むという素晴らしいコースの突き球を打ったとしても、そのボールに勢いがあれば、面を合わせるだけでボールが返ります。ライジング・ショットでもローボレーであったとしても面を合わせるだけネットを越えてくれます。低い打点では勢いのない球の処理の方が難しいです。足を使ってボールの下に面を入れてボールを持ち上げなければならないからです。ネット際に勢いなく落ち来るボールというのはネットプレーが上手い人でも、意外とミスしてくれるものです。馬鹿の一つ覚えでセンターに突き球をハードヒットし続けると、相手にタイミングを合わされて楽をさせてしまいますから、時々緩急を入れることは効果的ですよ。」
ということで今日のダブルスの練習では、ドロップショット・アプローチという珍しい練習をした。
フォアでもバックでもコンチネンタルに握ってスライス面でアレーにむかって短い球を打ち、そのままアプローチ、相手後衛もネットにおびき出し並行陣対並行陣に持ち込む。相手がネットプレーの苦手なタイプを相手にするときにはとても有効だ。
「センターにドロップショットを打ってはだめですよ、勢いのないボールがネットを越すときに相手前衛が叩きにきますから。相手の後衛に取らせることが大事です。相手後衛がワイドのドロップショットを走りこんで拾い上げたところをポーチです。相手がネットにドドと詰めてきていたらロブボレーという選択肢もありますが、ロブボレーは普段から使って練習しておかないと、思いつきでいきなり使うとミスしますからね。まずドロップ&ロブよりドロップ&ポーチです。」
さて、練習で試してみると、皆ドロップショットが上手く打てない。ドロップショットが上手くいくと今度はそれを相手が拾えない。と中々ドロップ&ポーチの展開にもっていけない。「ストレートロブからの展開」と同様、何度も繰り返し繰り返し、この練習をして身につけないとね。


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