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第079房 「両手うちバックの右肩」(2006/05/13)


試合がまた近づいてきた。シングルスの練習もより実戦的なメニューになって来る。今日のシングルスの練習はクロスのラリー、ひたすらクロスのラリー。フォアもバックもクロスのラリー。「ミスしたらそこで終わり」というラリーを延々と続ける。
「しっかりと回転をかけて!ネットの高いところを通すのですよ!無理にハードヒットしないで、深いところにボールを落とすのです!」
耳にたこが出来るほどしつこくコーチが叫ぶ。
如空の場合、バックハンドがねえ・・・ボールがフラットで程よいスピンのかかったムーンボールにならないのだよ。もう全部スライスで打とうかとも思う。バックのスピンが上手く打てず試行錯誤していく打ちにどんどんフォームが崩れてきた。
「如空さん先週までバック良かったのに、今日はなんか変ですよ、打点がばらばらです。もっとボールをひきつけて最後まで打点を良く見て打たないと。」とコーチは言う。しかし、バックの崩れは修正できないまま、練習は終った。

練習後、納得がいかないので少し一人で素振りなどしながら悩んでいた。先週までと右手の感覚が違う。先週までは両手打ちのバックハンドストロークを打つとき、左手と一緒に右手も前に出ていた。それが今日は右手が上手く前に出ず、左手とラケット面が前に出るのを右手がブロックしているカッコウになっていた。それを無理に振ろうとして体が回ってしまって、おかしなスイングになっていた。
問題は右肩にあるような気がする。両手うちのとき、ラケットを立てて打ちたい如空は、ラケットを前に押し出すようにして打つ。先週までなんとなく上手く行きかけていたのは、その両手の押し出しが上手くいっていたからだ。ラケットを両手で前に押し出すとき、肩をまわすのでなく、右肩も左肩も背骨より前にぐっと押し出す。つまり両方の肩甲骨が前にスライドして猫背になるような振出をしていた。しかし、今日はまるでフォアハンドを打つかのように左肩が前に出すのと入れ替えに右肩が後ろに下がっていた。肩が回っていたのだ。肩が回っているにもかかわらず右手と右肘を左手と一緒に前に出そうとしているから上半身が固まってしまうのだ。
別にこれはラケットを寝かして打つ両手うちバックハンドなら問題ないのだろうけど、ラケットを立てて打つ両手うちは問題だ。

さてさて、今日の不調は上記の分析が原因だろうか。右肩を前に出ば、先週までのバックハンドは取り戻せるだろうか。それとも原因は他にあるのか?すぐにでも試してみたいのだが、もうコートで練習できない。悩みを抱えたまま日曜日が終っていく。


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