第069房 「肘に始まり肘に終る」(2006/05/13)
「フォアボレーは肘です、肘、肘をひいてはだめなんです。肘を体より前に出したまま体全体でボールを押し出すのです。」とフォアのローボレーの形を作って、3分間、ひたすらローボレーを打つ。低いボールの下側にさらに低く肘とラケットを入れて厚い当たりのローボレーを打つ。腕で押せないのでいやでも腰を落として膝でボールを運ぶことになる。3分間、黙々とフォアのローボレーを打つ。球出しとはいえ、きつい。途中から声が出なくなる。足がつりそうだ。皆、この練習のあと、膝が笑って地面にひれ伏していた。
フォアボレーで肘を体の前に出しておく練習をしたためか、ストロークもフォアハンドの調子が良い。右肘を引かずに腰の前に添えて、脇を締めたまま腰を回転させると振り遅れることなくトップスピンが打てる。いい感じだ。肘を窮屈にしてスイングするおかげで、肘から先のワイパースイングがきれいに振れる。
サーブも調子が良かった。日曜日に強風の中でシングルスをした時、風で乱れるトスを無理やり打つためにいつもよりスイングスピードを上げてサーブしていた。トスが高いと風の影響をモロに受けるのでトスを低くして、クイック気味に打点を低くして打った。打点が低いので右肘をあまり高く上げずに、肘を伸ばさず、曲げたままスイングした。すると不思議なことに程よいスピンサーブが弾道軌道を描いて打ち上げられてから相手コートに落ちていった。風のせいでそのコースを見極めることが出来なかったがいい感じだった。今晩は日曜日と違い風がないのでそのコースがはっきりと見えた。著と右斜めに上がっていく紛れもないスピンサーブだ。そうか、肘を伸ばしてボールをこすり上げるのではなく、肘を曲げ気味にして振って、肘から先を肩の上でワイパースイングさせてしまえば縦回転のスピンサーブが打てるんだ。無理やり体をそらしたり、トスを頭の後ろに上げたりしなくても後ろから前のスイングでスピンサーブが打てるんだ。しかも打点が低くても上に打ち上げられてネットを越える弾道軌道を描いてくれるのでコンロトールしやすい。安定感がある。いい事を発見したぞ。このフォームでスピンサーブを打つことをもっと研究してみよう。
戻る