テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊

雑記

 

講堂

 

 

 

第063房 「ステップの効用」(2006/05/13)


「Wの法則」を身につけさせるべく、ダブルスのコーチは今日も三人対二人でネットのボレー戦の練習をさせている。早朝の練習なのでみんな反応が悪い。そんな皆のフットワークを見てコーチは言う。
「スプリットステップすることも大事ですが、それは最初の一歩をすばやく出すためですよ。ステップした後、そのまま地面に足から根を生やさせたままでは意味がありません。右にボールが来るときは右足、左にボールが来るときは左足を出すんです。その最初の一歩を出す準備がスプリットステップの役割の一つです。最初の一歩を出すタイミングを計り準備をすると、自然にステップが出るようになります。特にネットではとても大事なことです。」
そういえば別のブログをしているとあるコーチも同じことを記事でかいていいた。よく技術書にも「ボレーは外足で拾え」と書いてあるのを見る。でも実際ネットではテンポが早い為にラケット面をボールのコースにセットするだけで必死になってしまう。足は止まる。でもそれではいけない。
「ラケットでなく足を意識して下さい。最初の一歩をすばやくボールの飛んでくる方向に出すんです。足が動けば余裕が生まれますよ。ボールが良く見えます。タイミングも取りやすくなります。面を作る余裕が出来ます。」
極力最初の一歩を踏み出すべく努力する。すると相手が打つタイミングでステップを踏んだ方が一歩を出しやすいことに気づく。なにか動きがよくなってきた。ボレー戦も楽しくなってきた。

最近思うのだが、ボレーって打つ方向に面を押し出しても上手く飛ばない。それより面を内から外に押し出すようにするといい感じでボールを捕まえることが出来るようだ。内から外というのは横方向だけでなく縦方向でも同じだ。ローボレーの時はボールをすくい上げるのではなくて、ボールの下にラケットを押し込む感じで面を下に押す。ハイボレーの時はボールを叩きつけるのではなくてボールの上を面でさらに上に押し出す。だがこれはフォアなら問題ないが、バックだと内から外に押し出せず外から内にラケットを引いてしまう。ラケットを内側に引いたときは大概薄い当たりかガチャボレーになる。肩がしっかりと入っていないからだろうな。だけどスピードの早いボレー合戦でフォアとバック交互に来ると体の反応がついていけずに上半身のターンを忘れてしまう。それが身に付くまでひたすれ練習が必要だ。

ダブルスの練習の後、友人たちと3時間コートを取ってひたすら4ゲーム先取のゲームをした。相手が打つ時を見計らってステップを踏み、ボールが来る方向に足を出すことをひたすら意識してプレーしていた。おかげでいつもより反応がいい。如空はよく前衛にいてストレート抜かれてしますのだが、今日は抜かれることが少なかったし、抜かれても反応できていた。こうなるとネットプレーは楽しい、ダブルスも楽しい。

戻る