第062房 「3本指で握る」(2006/05/13)
この日のシングルスの練習は左右の振り回し。最初は角度のついた深いボールを左右にひたすら追いかける。みんながへばったところで今度は全てフォアで打つ練習。バック側にきたボールは全て回り込む。苦しさが輪をかけて苦しくなる。その後のゲーム形式ではサーブをワイドに入れてリターンはダウンザラインにレシーブ、サーバーはそれをさらにオープンコートに切返して、そこからはフリー。コートの中でひたすらボールと鬼ごっこをする羽目になる。
「フォアハンドのグリップをきつく握りすぎですよ、如空さん。」
とコーチはいう。
「せっかくボールに追いついてもグリップに力が入りすぎていて上半身が固まっていますよ。肩が回っていません。意識して人差し指と親指をはずして下3本の指だけでフォアを打ってみてください。肩の力が抜けますよ。ボールは腕力で飛ばすのではなく、腰と肩の捻り戻しで打つんです。その為にはグリップの力を抜かないと、腕が鞭のように動きませんよ。」
わかっているが左右に振られると準備が遅くなるので打点が遅れぎみになって、それを無理やりコートの向こうまで飛ばそうとするので力が入るのだ。三本指で握るのはそれなりに効果がある。試してみると上半身が柔らかく動く。タッチの力で飛ばせないのでいやでもスイングするために体が捻り戻ししてくれる。肩に力が入っているときはこれで矯正してみると良いかもしれない。
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