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第049房 「新たなる師は覇道でなく、あえて王道を突き進む」(2006/05/13)

 


新たなる師は覇道でなく、あえて王道を突き進む
教える側の事情、教わる側の事情、コートの側の事情、様々な事情が複雑に絡み合い、ダブルスのコーチが替わった。前のコーチは口の悪い年配のコーチ。新コーチは口の悪い若いコーチ。歳に関係なく口が悪いコーチと縁があるようだ。

前のコーチは「ローボレーは短くなっても仕方がない、ローボレーとは短く刻むものだ」という説の人だった。新コーチは違う。「ダブルスではローボレーでもベースライン深くに打て」と言う。
勢いのあるボールをローボレーする分にはその勢いを利用してタッチで飛ばせる。もちろん面をしっかりと作れた場合の話だが。問題は緩いボールがネット際すれすれに落ちてきたとき。これをローボレーして深く打つのは難しい。どうしても短くなる。「歩くように打て」と新コーチはいう。
「ローボレーに限った話ではなく、勢いのないボールをボレーするときには、ある程度ラケットで押さなくてはならない。面を押すのに腕で押そうとすると振ってしまう。足で押せ。歩くように打て。軸足を打つ方向に踏み出してから打て。」

これはもちろんボレーの基本なのだが、これが出来るようになるためには、それを可能にする強い足腰が必要だ。テニス以外にもフィジカルなトレーニングで下半身を強化しないといけない。ウィークエンドプレーヤーには酷な話だ。だから前のコーチは「ローボレーは短くてもよい、技術・体力の不足分を戦術・戦略で補え」と言う方針だった。覇道のテニスでもよい。勝てるようになることが大事だといっていた。しかし、新コーチは違う。基本が大事だと、あくまでテニスの王道を突き進む方針らしい。もう若くはない如空たち中年プレーヤはどこまでこの若いコーチの特訓について行けるだろうか。

 

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