テニスのお寺  電脳網庭球寺

 

山門

講堂

夢殿

僧房

経蔵

宝蔵

回廊

雑記

 

講堂

 

 

 

第041房 「ゴンザレスのサーブ」(2006/01/14)

 

疲れて来たときに崩れるサーブを何とかしようと色々試行錯誤しているこのごろの如空である。例の二度引きサーブはそれなりに効果的なのだが、悲しいかなボールがフラット気味なのでやはり多少の力の加減がいる。この力の加減をプレッシャーのかかる場面でやると手足が縮みこむのだ。できれば回転系のサーブをセカンドにしたい。振り切れば振り切るほどに回転がかかというスイングのほうがプレッシャーのかかる場面では打ちやすい。どうしてもフラットで入れに行くとスイングがダラっとしてしまう。それを避けるために二度引きをして勢いをつけているわけだがその勢いでさらに回転はかけられないだろうか。と色々考えて、ゴンザレスのサービスフォームにおけるラケットの引き方を試してみた。

「何でいきなりゴンザレスやねん」というと、もともとはトスアップの時に肩のラインをしっかりと作ることが目的だった。サーブの時、ゴンザレスはボールを打つ面を上に向けてラケットを引く。そうすると掌が上に向き、グリップをゆるく握ったまま、肘が緩み、そして右肩が落ちる。結果左肩が上がる。これがポイント。
如空は疲れたときや、緊張した時、トスアップ時点で右肩に力が入って、トスアップしているにもかかわらず、トスを上げたほうの左肩が下がり、ラケットを握っている方の右肩が上がってしまうことが多い。トスアップの時に左肘をしっかりと伸ばして肩も上に上げるには左半身が伸びて右半身が縮むようにすると如空の場合うまくいく。ラケットを握っている腕を縮めても面を下に向けていると右肩が上がり、それに伴ってトスしている左肩が下がってしまう。するとトスが乱れたりフォームが乱れたりする。

面を上に向けてラケットを引くと不思議と右肩が落ちて左肩が上がる。如空の場合、そういう体の構造になっているのだろう。ただ、うまい人やTVの中のプロ選手たちは皆面を伏せてラケットを引いているので、それは間違ったフォームだと自分で勝手に思い込んでいた。しかし、ゴンザレスが名を上げ始め、TV中継に出始めると驚いた。サーブの時、彼は面を上に向けてラケットを引いているではないか。少数派ではあるがラケットを上に向けて引くのも間違いではないのではないかと思い始めた。

土曜日のダブルスの練習でそれを試してみると、肩のラインの作り方はもちろんうまくいくが、それ以上に効果的だったのが驚くほど回転がかかったことだった。左肩が上がってトスがやや頭の上に来たこと、右手首がリラックスして程よく脱力できていたこと。ラケットをすぐに担ぎ上げずに面を上に向けたまま低い位置で背中に引いたので、ラケット面よりもエッジを意識できたことなどが原因だろうが、とにかく良く回転がかかる。スピンをかけた山ボールを打てれば、後はサービスコートの真ん中に落とせばまずフォールとはなくなる。意外な発見だ。当分このゴンザレスサーブを研究してみよう。

修行は続く

戻る