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第036房 「コンチネンタルグリップ」(2005/10/20)

 

今週も引き続きダブルスの練習は、バックハンドボレーの逆クロスの練習だった。ディースサイド(フォアサイド)に入って正面の相手がベースラインからセンターに入れたボールを逆クロスに打ち返す練習をする。これができないと、こちらサイドからポーチに出ることができない。ただ、ポーチの場合はグリップチェンジして、バックに厚く握ってしまえば、比較的簡単に打てる。それで打っているとコーチが言う。
「そのバックに厚いグリップが実はコンチネンタルなのだよ」と、

「君たちがコンチネンタルだと思ってボレーの時握っているグリップは、実はフォアハンドイースタンだよ」とダブルスのコーチは言う。
「フォアに厚い、そのグリップのままバックハンドを片手で打つとクロスにしか飛ばなくなるのだ」
「フォア・バックともに同じ厚みで打てるコンチネンタルとは、人差し指の付け根が面のエッジのラインにのっかっている。そしてフォア面を打つときは小指の付け根が面を押す、バック面を押すときは親指の付け根がバック面を押す。それがコンチネンタルだ。しかし、君らのグリップは人差し指の付け根でフォア面を押しているだろう。それはフォアハンドイースタンなのだよ。そのグリップのままバックハンドを打つと、打点を前にした場合面を押せなくなる。だからボールは逆クロスに飛びにくくなるのだよ。」

そんな大事なこと、なんで今まで言ってくれなかったのですかコーチと突っ込むと。
「フォアハンドイースタンでボレーをするのは決して間違いじゃない。バックボレーが両手打ちの人はフォアに厚い握りでよいし、フォアハンドイースタンでバックを打っても手首をコックして、ラケットを寝かせて、指全体でグリップを握れば逆クロスにも飛ばせる。鈴木貴男もそれでボレーしている。また、シングルスのベースラインプレーヤーはネットでもグリップチェンジして厚く打とうする者が多い。原則はあっても万人共通の正解があるわけではないのだ、グリップというものは」だとさ。

で、せっかくだから「本物のコンチネンタル・グリップ」でボレーしてみる。当然バックに打ちやすくなるがフォアが弱くなる。それはコーチの指摘どおり、人差し指でフォア面を押しているからで、フォアボレーのとき小指から握るようにするとちゃんと飛ぶ。こちらの方がスマッシュも打ちやすい。当分このグリップでボレーをしてみよう。


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