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第025房 「ストレートロブからの展開」(2005/05/07)



今日のダブルスの練習はフォアサイドからのロビングからの展開。ロブをストレートに上げてフォアサイドからネットにアプローチする。上げられた方はフォアサイドの人がサイドチェンジしてバックの後方に回り込みロブを処理する。そこからの展開。男ダブより女ダブで多く見られる場面である。

「いいか、ロブをストレートに上げてアプローチする人は余裕があっても一気にネットにまで詰めるな。前衛を追い越さない程度にサービスラインの後ろ側あたりでファーストボレーしろ。ロブにはロブで返球される可能性が高いからな。詰めすぎるとロブが上がった時スマッシュできなくなる。ファーストボレーを相手の後衛に返球してから味方の前衛を追い越してネットに詰めろ。次の球が自分の方に来たら叩け。ナイスロブは追い越した味方にまかせろ。」
ダブルスのコーチは陣形の話、ポジショニングの戦術論を語るのが大好きな人だ。彼の独演会はしばらく続く。
「ロブを上げられたほうはバックハンドのランニングショットになるが適当に打ったりせず、しっかりとセンターを狙え。出来ればアプローチしてきた相手のバックハンドにボレーさせろ。そうすればボールは自分の方に帰ってくる。勢いのある球をブロックボレーする時はクロスに飛びやすい。余裕がなければ逆クロス方向などにボレーはできない。この原則を良く覚えておけ、ナイスパスをセンターに打てれば次に来るボレーはかなり高い確率でワイドだ。逆にストレートにナイスパスが行けばクロス、つまりダブルスならセンターにボレーが来る。サイドチェンジした直後に相手のフォアサイドにストレートのパスを打ってボレーされるとフォアボレーがこちらの前衛と後衛の間を抜いていくぞ。ストレートをパスしてやろうなんて色気は出すなよ。
ファーストボレーが帰ってきたら、今度は相手のバックサイドにいる前衛に向かって突き球を打て。いいか、相手が動いている時は動いているほうにボレーさせるんだ。相手がミスしてくれる可能性が高いからだ。しかし、陣形が完成して相手が二人ともポジションに着いて止まった状態になったら自分から遠いほう、基本的はクロスだな、そちらに打て、前にいる方につかまると、ネットより高いところでボールを叩かれるぞ。遠い方のボレーヤーにローボレーさせるんだ。いいな。」

一度にそんなに沢山の事を解説されても消化しきれないって、コーチ・・・とぼやく間もなくゲーム形式の練習はひたすら続いていくのであった。



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