第012房 シューズの底を一皮削る (2007/08/23)
シューズをなくした。オムニ用のアディダス・アディバリケード4、赤みがかったグレーにゴールドとブラックのライン、かっこよさに引かれて買った。それがどこのコートに置き忘れたのかある日突然、如空の前から消えた。心当たりを探したが出てこなかった。気に入っていたのに・・・・。オムニ用のシューズがないので、オールコート用のディアドラを履いてテニスをしていた。だが、いつまでもオールコート用でプレーするわけにも行かず、シューズを新調しなくてはならなくなった。
新たに如空の足回りを固めることになったのはこれ、ディアドラのスピードゾーン・プロ、これは通常の店ではオールコート用しかおいていないが、如空が通うテニス専門店でオムニ用が限定版で販売されているのを目ざとく見つけて購入した。アディダスの新色にもかなり気を引かれたが、如空の足にはディアドラのほうが良くフィットする。デザインもシンプルで渋い。黒が渋い、さりげないイエローも渋い。でディアドラに決めた。
店からそのシューズを履いて帰った。なじみの店員さんに「あまりコンクリートの上を歩かないでくださいね、オムニ用の突起がすぐに磨り減りますから。」と注意されたが、如空はわざとコンクリートの上を歩いてそこの皮を一枚剥いておく。新しいオムニ用のシューズでいきなりプレーすると、グリップが良すぎて、スライドできなくなって、かえって危険なのだ。過去に何度もそれで転倒した。だからわざと底を削るように何度も地面にシューズをこすり付ける。早くこのシューズでスライド出来るようにならなくては。試合が近いのだ。
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